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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第52話 話される真実
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ーテシアは小さく頷く。
「そもそもの発端は私達が中学2年、14の時に古い馴染みの仲介屋から仕事を受けたのがきっかけでした。その依頼主は次元犯罪者ジェイル・スカリエッティ」
「ジェイル・スカリエッティ!?」
フェイトは思わず立ち上がり、大声を上げてしまった。
「そう、フェイト、あなたがずっと追っていた犯罪者です」
「えっ!?どうしてそれを………?」
「レイが言っていたので。………どこで知ったかは教えてくれませんでしたけど………」
そう星が言った所で、はやてがフェイトに座るようにジェスチャーを出し、フェイトもそれに従い席に座った。
それを確認した星は話を再開した。
「零治………すみません、私達はレイと呼んでいるのはレイと言わせていただきます。………レイも当然ジェイル・スカリエッティの事は知っていました。だからこそ、接触してきた真意を確認する意味でもその依頼を受ける事にしたんです。その依頼が暴走した人造魔導師の確保。その人造魔導師は地球にいるはやて達に向けられて差し向けられたものでした」
そんな説明にはやてを含め、地球に住んでいた者皆動揺を隠せないでいた。
「………全然気が付かなかったわ」
「それは海鳴市で起こった事なのか………?」
シャマルが思わず呟き、その隣にいたシグナムが星に質問した。
「いいえ、戦闘が実際に起こったのは隣の遠見市の森林地帯なので、恐らく気が付かなかなったのだと思います。………そしてその人造魔導師を海鳴市へ送った人物が………クレイン・アルゲイルだったんです」
そこまで説明して星は用意されていた水を飲む。場はひそひそと話す声はあるものの、誰もが知らない情報を一辺に説明され、動揺していた。フェイトやはやてもである。
「そして………」
「ま、まだあるんか………?」
「そうですよ、むしろまだ序章と言っていいぐらいですから。そしてここからは私の説明よりももっと適役な人がいるのですが………ウェンディ」
「もうついたみたいっス」
「いやぁ………済まない、遅れてしまった………!!」
そんな事を言いながら慌てて男性が入って来た。
「えっとあなたは………」
「ああ、自己紹介をしないとだね。初めまして、私はジェイル・イーグレイ。こっちが妻のウーノ・イーグレイ」
小さく会釈するウーノの姿に男性陣からどよめきがあったがジェイルは気にせず話を続ける。
「桐谷君達機動七課に新型のバリアアーマー、ゲシュペンストを提供した科学者で、その子達の親だ」
そう説明して一旦言葉を切る。そして………
「そして、かつて私はジェイル・スカリエッティと呼ばれていた者だ」
爆弾発言をした………
3日前…………
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