暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0653話
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相が政治的な理由を含めて敵対するのは珍しくは無いが、それでも現在は亡国の危機なのだから協力するのが当然だと思っているのだろう。
 だが、俺は知っている。本来のシャルルは現実というものに何の興味を示していない事を。シュナイゼルがシャルルから皇位を簒奪する決意を固めた、原作での政治を些事だと断言した時のように。
 それが今回シュナイゼルと協力して陽光やシャドウミラーに対抗しようとしているのは、恐らく俺達が……より正確にはシャドウミラーが尽くシャルルの邪魔をしてきた為だろう。ギアス響団の壊滅、V.V.の行方不明、黄昏れの扉を通じて移動が可能だったCの世界を含めた遺跡の破壊、世界へのギアスの公表、マリアンヌが内側にいるアーニャが捕虜になった事。そしてシャルルはまだ気が付いてはいないだろうが、アーニャの内側にいたマリアンヌの消滅。この世界で俺達がやってきたうちの1つでもシャルルを怒り心頭にさせる十分だというのに、その全てをやってきたのだから激怒してもおかしくはない。いや、寧ろ頭に血が昇って憤死しなかったのが不思議な程だ。何だかんだ言ってもシャルルも既に60歳を超えているのだから。

「つまり、その戦意を挫く為だというのですか?」
「そうなるな。元々ブリタニア軍にいた私が言うのも何だが、基本的にブリタニア軍というのは戦意が高い。ただでさえ高いその戦意が、今は更に高くなっている。故に、まずブリタニアと戦う私達がすべきは、その戦意を下げる事だ。例えば、ブリタニア国内のいたる場所にシャドウミラーの軍勢が侵攻しており、それに対して有効な手を打てない、あるいは各個撃破しようとして部隊を派遣しても、その全てが逆に撃破されて連戦連敗するとかな」
「ですが、その、逆に言えばブリタニア相手にこちらは連戦連勝をしなくてはいけなくなりますが……」
「その辺については問題無い。ナイトオブラウンズを出してきたとしても、数機程度のメギロートが撃破されるかもしれないが、それでも最終的には数の差で勝てるだろう。メギロートは機体性能だけで言えば第8世代KMFと同等だしな。それにシャドウや、私達のようなシャドウミラーの幹部が使う機体はKMFとは比べものにならない。……正直な話、シャドウミラーの機体がここまで高性能でなければこのような策を実行しようと思わなかったのも事実だ。この策はシャドウミラーだからこそ出来る事であり、普通に考えれば各個撃破の標的でしかないのだから」

 その説明で納得したのだろう。コーネリアと話していた女は小さく頷き、それ以上の言葉を控える。
 この場にいる以上、あの女もシャドウミラーの機体がどれだけの性能を持っているのかは知っていてもおかしくはない。いや、寧ろ知っていて当然と言うべきか。

「作戦の説明を続けさせて貰う。今も言ったが、今回の複数同時侵攻で最も重要
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