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深海棲艦と呼ばれる“意志を持った艦”が世界中の海の命を貪られる世界。人々はそれらの脅威に対抗するために同じく意志を持った艦“艦娘”と呼ばれる管制人格を所有する特殊な艦を作り出した。日本はそれら“艦娘”を指揮するのに適性のある者達を選抜し、艦娘艦隊の提督として各地の鎮守府に配置した。謎の深海棲艦と艦娘は今日も何処かの海で戦っている、そう、今日も何処かで………
「あわわわわきゃあああぁぁぁぁ〜〜!!!!(ドガンッ!!)」
「大丈夫榛名!?」
「は、はい大丈夫です。ってああ!?誰ですか大切な書類に落書きしたのは!!?」
………何処かの海で戦っている筈、そう、今日も何処かで………
「さあ正直に言いなさい!」
「い、電は知らないのです!絶対に知らないのです!」
「私じゃない」
「私も知らない」
「きっと天龍だ」
「ちょっなんでそうなる!?」
………………そうきっと、戦っているのだ……絶対に戦って………。
「天龍さ〜ん?」
「いやだから違うって!!」
「「「「天龍だきっと」」」」
「お前らなぁぁああ!!!」
………………。
「元気だな皆」
「提督も見てないで何とか言ってくれよ!!」
うん恐らくここの鎮守府だけが特殊なのだろう、他の鎮守府はきっとシリアスで真面目なところに違いないうん、そう割り切った所でここ、鎮守府に入っていこう。
「もう!この書類は大切な物って書いてあるじゃないですか!!」
「はははっ大丈夫だよ榛名、コピーはあるからさ」
「で、でも提督!!」
笑いながら駆逐艦娘達の悪戯を許すこの鎮守府の提督、階級は大佐なので皆からは大佐と呼ばれている、提督とも呼ばれるが。若いながらも優れた手腕と戦術眼によってこの地位まで駆け上がってきた男であった。性格は温厚、器が広く滅多な事では怒らないので駆逐艦娘達から好かれている。だが大佐が提督を務めるこの鎮守府、色々と可笑しいのだ。何故かと言うと
「提督、ただいま戻りました」
「おかえり、どうだった?」
「とても有意義な時間を過ごす事が出来ました」
彼の鎮守府に居る艦娘はいろんな意味で異常である。超弩級戦艦一番艦大和を始め、長門型戦艦、金剛型戦艦、正規空母などを始めとした戦艦娘達や他にも駆逐艦や軽巡洋艦、重巡洋艦を合わせたら更に多いだろう。否艦娘の数が多い鎮守府は他にも多くあるだろう、だが大佐という地位でそれだけの布陣を揃えられている時点で異常なのだ。
「それと提督、いきなりですが榛名と結婚して下さい」
「ブウウゥゥゥ!!!げっほげっほ!!」
「だ、大丈夫ですか提督!?」
秘書艦である大和は提督の背中を心配そうに擦る。そしていきなり爆弾を投下したのは金剛型戦艦三番艦の榛名であった。
「あ、ありがと大和
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