第一章
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に食欲をそそる。
「これはね」
「そうなんだ、これもお餅なんだ」
「お菓子のお餅とはまた違うのよ」
ワンダはこう夫に対して説明する。
「これはね」
「そうなんだ。これもお餅なんだ」
「お餅って言っても色々よ」
また言う。
「こうしたお餅もあるのよ」
「成程ね」
「ほら、貴方のところにも」
ここで彼女は夫のうどんの丼を指差す。見ればそれはかなり大きい、ワンダのそれよりも優に三倍はある大きさの巨大な丼であった。
「見なさいよ」
「あっ」
「入ってるわよね」
「うん、確かに」
見ればその通りだった。彼のところにも餅が入っている。他には若布や葱、鶏肉、揚げと実に多彩だ。とにかく具は何でも入っているといった感じのうどんである。
「美味しそうじゃない」
「確かに。それじゃあ」
「ええ、食べましょう」
「うん」
こうして箸で食べはじめた。アレンは最初は戸惑っていたがやがて口の中にそれを入れると。彼の表情は瞬く間に一変したのだった。
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