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魔法少女まどか☆マギカ 〜If it were not for QB〜
壱話 復た始まる物語
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ピピピピピ、ピピピピピ……
「ん〜、うう〜ん……さやかちゃぁん……」
「いいから……起きなさいってのっ!!!!!」
晴れた日の朝、まどかは母に起こされていた。母にとっては自慢の娘だが、朝起きれないのが玉にキズ。
「うう〜ん、おかあさん、おはよ〜……うわぁあぁあああっ!!!!!!」
「早く着替えて準備してきなさい、さやかちゃんもう下で朝食食べてるよ」
「なっ、ホントにっ!!!??」
右手に持ったお玉で左手に持ったフライパンをガンガンガンガンと叩く某必殺技を受け昏倒しかかりながらもまどかは目を覚まし、その危機的状況に完全に覚醒した。
こうしてはいられない。うちの食卓があの暴食娘に武力介入されては自分の食事が取れないのは必然、まどかはさっさとパジャマから着替えて学校へ行く準備をし(これは昨日のうちにやっておいたのが功を奏した)下に降りる。
「よー、まどか〜」
「さやかちゃんそこ私の席っ!!!! そしてそれ明らかに私の分だから!!!!!」
一枚残ったピザトーストを口に運ぼうとしていた親友の手をぴしっと叩いて奪還し急いで貪る。全く油断も隙もありゃしない。
美樹さやか、蒼い短髪に男勝りな性格、運動は出来るけど勉強は苦手な典型的元気っ子。上条恭介と言う素敵な幼なじみが居る。
「お前が起きるのが遅いからだろ? 迎えに来てくれたのにずっと待たせるわけにもいかないしな」
「どうせコンビニでなんか買って食いながら学校行く予定だから助かったよ、鹿目おばさんの美味しい朝食も食べられて満足だ」
「おばさんは余計だがな」
にしししと笑いさやかは牛乳を一気飲みする。スタイルをよくしようと毎日コンビニで買って朝飲んでいる牛乳だったが、肉体の強化以外にはあまり役にたっていないようだ。
「さてと、そろそろ行こっ、まどか」
「うんっ、それじゃ、行ってきま〜す」
「しっかし、羨ましいよな〜まどかは。あんな綺麗で料理も美味い人が母親でさ」
「えへへ、そうかな?」
草木萌ゆる道を二人は歩いていく。ここはまどか達の通う中学校の生徒だけでなく近くの小学校や高校に通う生徒も通る、言わば学生ロードだ。
「うちの両親は朝早くから仕事に出てるからさ〜、自分で作る気にもならないし」
「さやかちゃんがそういうって事は、ホントに早いんだね」
「でもまあ、恭介の為に花嫁修業も兼ねて料理しないとな〜なんて思ってるんだけどね」
さやかの朝はかなり早い。その彼女が早いというのだから深夜帯ではないかとまどかは類推する。
それにしても恭介の話をするときの彼女は生き生きしている。傍目には誰でも付き合っていると推測される二人だった……が、まどかは二人が付き合っていな
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