第五章
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内容まで書かれていた。
「酷いものだな」
その内容はこうした糾弾サイトを開いていていじめについて熟知している彼をしてもこう言わさしめるに充分なものであった。
「ここまでしたのか」
まずはその内容に眉を顰めさせた。それと共にある決意をするのだった。
「それならこちらも徹底的にやるか」
こう決意したのである。そのうえで、であった。
メールの内容を詳しく読んでいく。そしてそのうえで。自分からその提供者に対して会いたいと申し出たのであった。
その話は順調に進んだ。彼はある喫茶店でその情報提供者と待ち合わせた。彼はすらりとした美男子であり如何にも優しそうな外見であった。その彼が来たのである。
「はじめまして」
「はい、私は岩清水といいます」
まずは立って彼に挨拶をするのだった。
「あのサイトの管理人です」
「どうも、星井です」
彼は微笑んでこう名乗ってきた。
「あの学園の生徒でした。そして今は博物館で学芸員をしています」
「メールで自己紹介されていた通りですね」
「はい、そうです」
穏やかな笑みで答えてきた。その笑みとそして目から岩清水は彼が信用できる人物だと即座に見抜いた。彼にはそうした眼力が備わっていた。
「あの学校では一組にいました」
「一組ですか」
「隣のクラスです」
そこだというのである。
「二組に行くことが多くてその現場をよく見ました」
「そうなのですか」
「クラスに中学校からの友人がいまして」
だからその二組に行くことが多かったというのである。
「それでなのです」
「それでですか」
「はい、そしてその友人ですが」
ここで席に着いていた。そうして向かい合って座りそれぞれホットティーを飲みながら話をしていた。
「彼はいじめには参加していません」
「その友人はなのですね」
「それは誓って言います」
その情報提供者である星井の言葉が強いものになっていた。それが決して演技ではないということは岩清水の見抜いているところだった。
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