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ストライクウィッチーズ  扶桑海軍119航空隊
最速の魔女
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闘脚《ストライカーユニット》は零式艦上戦闘脚。性能差は私が改造した分だけ。

「それでは1分後より戦闘開始。それまでは慣らし飛行」

「うん」

いつものことだからわかっている圭はすぐさま飛んでいった。
 
『根岸少・・・大尉。聞こえるか』

この声は坂本少佐ですか。と言いますか、私の階級を知らない人なんていないのでは?

「はい。こちら、根岸です」

『すまんが、新人に戦い方を見せてやりたい。少し本気でやってもらえるか?』

なにそれ!かなりめんどくさいじゃん。正直に言うとやりたくない。

「拒否権は?」

『ない!!!』

やりたくな〜い。

『やらないと正体を言ってしまうかもしれんぞ』

この部隊。本当に嫌だ。

「わかりました。やりますから、約束は守ってくださいよ」

なんか、貧乏くじを引かされた気がするよ。

「と言うわけだから圭、手加減できないよ」

『本気でやる』

あ〜あ、本当にめんどくさいな〜。

「それでは開始する」

私はひとまず、急上昇し、圭を飢えから探すことにした。本来ならば、(ネウロイ)のいる地点まで飛んで行くのだが、目標(ターゲット)の居場所が分からない以上は無闇に飛ぶよりも上から探すにこしたことはない。
それに、いつもの圭との模擬戦においての戦術(パターン)はおおよそ詠めている。それは、私とは違い、下方から狙ってくる。

ドォーン!

この下かな。でも、こんな簡単に見つかるのはおかしい。もしかしたら。私は誘導されているのかな?
と言うわけで、私も乱射することにした。
すると、雲の割れ目から圭の姿が見えた。圭の様子は、居場所がバレて逃げ回っているように見えた。
居場所がわかった私はひとまず、雲の中に隠れて、バレないように近づいて行った。



〜その頃、地上では〜



「坂本さん、根岸さんはどこにいるのですか?」

「そんなことも分からないのか。根岸はあそこだ」

坂本さんが指差したのは分厚い雲のなかだった。私には確認できないけど、坂本さんには普通に見えているようです。

「坂本さんと根岸さんは知り合いなんですか?」

「あぁ、あいつとは扶桑にいた頃、幾度も作戦会議で会ったものだ。そのころのあいつは私をも凌駕する魔女(ウィッチ)だった。」

「そ、そうなんですか!!!」

坂本さんより上。そんな人が此処にいるんだ。凄いな〜。

「でもあいつは、根岸は仲間を失い心に穴が空いてしまった」

「えっ?」

仲間を失った?戦争で大切な友達を!

「それからあいつは換わった。真面目に戦うことをやめてしまった」

そんな。根岸さんの傷はもう癒せないのかな?


〜上空〜


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