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ノヴァの箱舟―The Ark of Nova―
#6『ファーストリべリオン』:4
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い手がいたと言うことを。人間を逸脱した様々な能力を得て、やがて神仏に至るまでの霊力回路。それがチャクラだ。超人ですらその力を開放するのは難しいという。

 間違いなくチャイネイの術はそれだ。チャクラの使い手と、まさかこのような形で対峙することになるとは――――。

 これはまずい。かなりまずい。いよいよもって、シュートとククリが、二人だけでこの男に勝つのは難しくなった。それだけではなく、この場には他の第九師団のメンバーも存在する。おまけにシュートとククリは、先ほどの回避でそれぞれ真反対の方向に分けられてしまっていた。それぞれの周囲を、構えた第九師団が囲っていく。

 どうするか――――シュートが起死回生の一策を模索し始めたその時だった。


 ズパァンッ!!と、凄まじい音と共に時空がはじけた。亀裂が生まれ、そこから見慣れた赤い髪の青年と、金色の髪の少女が姿を現す。

「我が王……それに、姫様!?」
「わお、王様にお姫様だ」

 《魔王(キング)》と、メイだった。キングは宝具のうちの一つ、巨大な三つ刃の刀を装備して、堂々とそこに君臨していた。

「遅くなってすまないね、シュート、ククリ」
「いえ……こちらこそ及び立てして申し訳ございません」
「謝る必要はないよ。丁度、完全開放できるようになった《冥王(ブルートー)》を試したかったんだ」

 ギラリ、と、三つ刃の刀が禍々しく輝く。

「さぁ、勝負しようか、第九師団の皆さん?」
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