暁 〜小説投稿サイト〜
SAO 〜冷厳なる槍使い〜
SAO編
第二章  曇天の霹靂
7.打ち砕かれる自信
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武器破壊!?

 槍の耐久度はまだまだ余裕があったはずだ。それなのに何故……。

「甘ぇ、甘ぇ、甘過ぎるゥゥ!! ――その認識の甘さが貴様を《ビギナー》だと証明しているッ!!」

 ――認識の甘さ!? どういうことだ?

 PoHの短刀ソードスキルに手足を斬られる。
 久々にまともに攻撃を受けた。が、痛みはない。大丈夫だ問題は無い。
 ……なのに、体の動きが若干重くなったような感じがした。

「貴様は、勘違いをしている……!」
「っ……?」
SAO(これ)は――《ゲーム》なんだぜ?」

 なんだ。いきなりこの男は何を言っている?

「此処は、《ゲームの世界》だと言っているんだ。……現実で扱えた武術(モノ)()()で、このゲームを攻略しようとしているつもりか? ――ハッ、反吐が出るほど甘過ぎる」
「!?」

 PoHの怒涛の攻撃を武器を持たない俺は必死に避ける。が、紙一重で回避したと思われた攻撃が俺のHPバーを削っていく。
 間合いが見た目と違うのか? 視覚から得た情報と実際の攻撃の微妙な差異に俺の動きは乱れ、攻撃を受けるたびに動きも鈍くなっていく。
 そんな猛攻とは裏腹に、PoHが静かに言ったそれは、俺の存在の否定も同義だった。

「たいして強化もしていない、しかもNPCショップの武器や防具を扱っている」

 確かに俺の扱っている武器のほとんどは各主街区の武器屋で売っている武器だ。レアリティも低いため強化回数も少ない。モンスター相手には今まで問題無かったために特にそれで気にしていなかった。

「さっきの……俺が倒れているときに使ったのは《足のみのプレモーションで発動できるソードスキル》だ。しかし短剣スキルでも有名所なソードスキルの特性すら知らない……つまり自分たちの持っている武器以外のソードスキルを知ろうともしていない」

 ――足のみのプレモーションで発動するソードスキル?

 もしそれが本当なのだとしたら、《剣を振りかぶって溜めを作っている》という俺のソードスキルについての推測が根底から覆されるということになる。
 極端な話、自然体から少しずらしただけの足運びだけでソードスキルが発動してくるという事態すら想定して動かなければいけないということでもある。
 PoHが言うには、それらは短剣ソードスキルでは有名な技であるらしい。
 ルネリーたちが扱うソードスキルなどの話はよく聞くが、確かに他の武器のソードスキルにどういった効果があるのか、ということは熱心に調べてはいなかった。
 しかし、それには理由があったのだが。

「レベルも低い。何より――――《ソードスキルを使っていない》っつぅのがもう、絶望的だ」

 血液を連想させる赤黒い斬光が、俺の右腕の肘から先を消し
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