第二十六章
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したのであった。
「来てたんだ」
「いじめサイトの更新してたんだね」
「うん、また悪が報いを受けたよ」
小笠原達の末路の記述を見ながら笑っていた。
「またね」
見れば彼等の写真もある。しかしどれにもバツマークが描かれている。これだけで何があったのか充分察しができるものがあった。
「よかったね、またいじめっ子が滅んだんだ」
「いじめは最低の行為だよ」
岩清水は少年に対して告げた。
「本当にね」
「そうだよね。兄ちゃんの言う通りだよ」
「君は僕の従弟だから言うけれど」
「うん」
その従兄の言葉に頷く彼だった。
「いじめなんてする奴はどんな奴でもどんな手を使っても」
「徹底的に叩き潰せばいいだね」
「そう、容赦をしたらいけないよ」
こうまで話すのだった。
「もうね。腕力がありそうな相手でも陥れて周りを囲んでずっと糾弾すれば参ってしまうからね」
「そして参ったら?」
「さらに攻めるんだ」
彼のやり口をそのまま従弟に教えるのだった。
「絶対にね。許したら駄目だよ」
「絶対に許さない」
「そう、どんな手段を使ってもいいから攻めて攻めて攻め抜いて」
まずはそこを強調する。
「潰すんだよ」
「潰すんだね」
「健也君ならできるよ」
そして従弟に対して告げるのだった。
「絶対にね」
「じゃあ今度転校するけれど」
「その高校でいじめがあったら。いいね」
「わかってるよ。その時は僕も戦うから」
強い決意と共に語る彼だった。
「兄ちゃんみたいにね」
「期待しているよ。じゃあその時にはね」
「徹底的にやるから」
にこりと笑って言い合う二人だった。そしてその時は確実に来る、こう確信もお互いにしていたのであった。
絶対の正義 完
2009・10・31
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