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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第394話】
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ラウラは俺の方へと顔を向けた。
「……ぅむ、ヒルトの手で撫でられるのは好きだ。 織斑教官や、ハルト教官――いや、お父さんに撫でられるのとはまた違って、ここがポカポカしてくる」
そう言って、俺の手を取ると、そのまま自分の胸に当てる。
小さな膨らみだが、ワンピース越しにもはっきりとその柔らかさが伝わってくる。
「そ、そぅか……撫でられるの好きなら、いつでも撫でるよ。 俺も、撫でるのは好きだしな」
「ぅ、ぅむ。 ……ヒルト、このままこうしていたいのだが、私もお腹が空いてきたのだ。 そろそろ共に食事を摂らないか?」
ラウラの提案と共に、俺のお腹の音も鳴ってしまう。
それにくすりと微笑むと、ラウラは重ねた身体を起こしてベッドから降り、俺の腕を引いて立たせた。
「で、では行こうではないか。 ……つ、ついでだ。 腕を絡ませよう」
そう言って左手を取り、ラウラは腕を絡ませてきた。
こうしていると、同じ銀髪だからマジで兄妹の様に見えてしまう。
ラウラ自身、それを気にしてるらしいのだが……実際血の繋がりは無いのだから深く考えなくてもいいとは思う。
机の上から鍵を取り、一緒に部屋を出た所で――。
「あー!? お兄ちゃん! ラウラも! 何で腕を組んでるの!?」
部屋を出るなり、美冬に見つかりそう指摘された。
部屋に鍵を掛けると、俺は――。
「んと、腕を絡ませようってラウラの提案を呑んだからかな」
「うむ。 夫婦なのだ、これぐらいは良いであろう、美冬?」
「むぅ……。 だったら美冬もお兄ちゃんにエスコートお願いするもん!」
言ってから駆け寄ってくる美冬、勢いよく俺の腕に飛び付くと、豊満な乳房の谷間が俺の腕を挟んだ。
「むぅ……幾ら妹と云えど……美冬、我が嫁に引っ付き過ぎではないのか?」
「そんなこと無いよ? 昔からこうだったもん。 ね? お兄ちゃん♪」
覗き込む様に見上げる美冬は、更に乳房を押し付ける様に腕を抱く。
妹とはいえ、やはり胸がでかいと思う……。
「……むぅ、仕方ない。 私の義妹でもあるのだ、ヒルト。 エスコートを頼む」
「そうだよ? 両手に華じゃん。 こんな綺麗所に挟まれるなんて、成河君や佐々木君が見たら血の涙を流しちゃうよ?」
ありそうで怖いな、それ。
そして二人はブリッジしながら壁や天井を這い回るのか……海送りされて。
さて、下らんネタはさておき、とりあえず腹が減ったから向かうとするかな。
そう思い、二人に腕を組まれて歩きにくい思いをしながら俺達は寮の食堂へと向かった。
――寮の食堂――
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