第二十五章
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日連夜の抗議活動の影響で客が一人も寄り付かなくなってしまった。バイトの店員達も全部逃げた。その品揃えが豊富なままの雑貨店に進みだった。その店のものをぶちまけその手に持っているバットや鉄パイプで破壊しだしたのであった。
「悪は許すな!」
「全てを破壊しろ!」
「悪人にものは不要だ!」
「止めて下さい!」
ここで店の中から女が出て来た。若い女である。
「貴方達は何なんですか!毎日毎日お店の前でがなり立ててそうして今度はお店の中まで壊して。これはもう立派な犯罪ですよ!」
「犯罪ではない!」
その女の言葉に岩清水が反論した。
「これは裁きだ!」
「そうだ、裁きだ!」
「邪悪ないじめっ子に対する裁きだ!」
「見なさい!」
岩清水はここで店の奥のカウンターを指差した。そこには疲れきった顔の鳥越がいた。彼も抗議の嵐の中で見る影もなくやつれていた。写真では豊かだった髪があちこち抜けて殆ど残っていない。そこまで追い詰められているのがはっきりわかる外見であった。
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