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妖精の義兄妹の絆
ジェラールとエルザ
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駆けてきた。
「エマ!!!」
「はい!!!」
エマはタクヤを抱えて空に跳び、敵の攻撃をかわす。
「サークルマジック“グラビティ”!!!!」
「きゃっ。」
「おわっ。」
タクヤたちにとてつもない重力をかけられ、たちまちに地上に落ちていった。
「まだだ!!!サークルマジック“マグマ”!!!!」
タクヤたちが落ちていく地面が崩壊し溶岩が出現する。
「先程のように水を噴射させて回避することはできまい!!!そのまま溶けてなくなれーっ!!!!」
「くぅ…、なめんじゃねぇ!!!!こんなもん…」
「っ、MAXスピードですーっ!!!!」
エマは魔力を背中の翼に集中させる。翼が青緑色に光り始めた。
「ぐぐぐぐぐぅっ!!!!」

ビューン

エマの全速力のおかげでタクヤたちはサークル内から出られた。
「くそっ。」
「サンキューな!!!!エマ。」
「おかげさまでもう魔力がありません…。」
そう言ってエマはタクヤを地上にに降ろした。
「あぁ、ここからは俺にまかせろ。お前はしっかり休んでな。」
「お願いしますね、タクヤ。」
タクヤはエマを大樹の前に移動させ、再び虚ろな聖域に向き合う。
「これでもう空を飛んで逃げることはできないぞ?」
「逃げるつもりはねぇ。ここでお前らを沈めていくからな!!!!」











ワース樹海に夕日が差し綺麗な橙色に覆われていた。
「私…、来なきゃよかったかな……。」
先程タクヤたちと別れたシャルルとウェンディ。今は安全な山の上にいて、ウェンディも気がついているようだ。
「まーたそういう事言うの?ウェンディは。」
「だってぇ。」
「ネガティブな感情は闇に心を奪われちゃうのよ。」
先程もウェンディは闇に心を奪われそうになったがヒビキの咄嗟の判断のおかげでそれを免れたのだ。
「私…、ルーシィさんたち、お兄ちゃんとエマを置いて逃げてきちゃったんでしょ?」
「どーせ、あの場にいても役に立てなかったからね。タクヤの事も然りよ。」
「あう…。」
ウェンディはシャルルにストレートに言われ少しばかりショックを受けた。
「やっぱり私…。」

ぎゅっ

「でも、アンタがいなきゃ今頃エルザは死んでたのよ。」
シャルルはすかさずウェンディを励ました。
「でも、ニルヴァーナも見つかんなかったよ。」
「それはどうかしらね。アンタだってジェラールって人に会えて嬉しかったんでしょ?」
「それは…。」
ウェンディは顔を隠して口を濁らせた。
「ねぇ?何なの、あのジェラールって。恩人とか言ってたけど、私、その話聞いたことないわよね。」
シャルルはウェンディにジェラールについて質問してきた。
「そうだね、話してなかったね。あれは7年前、天竜グランディーネが姿を消して

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