暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
25弾 ファーストキス
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の小さな身体にまたがるようにベッドに上がり、薬を注射器に入れる。

 そしてアリアのセーラー服の胸元に、手をかける。

「へ……ヘンなこと……したら、風、穴……」

「ああ、風穴をあけられるぐらい、元気になってくれ――――!」

 俺はブラウスのジッパーを乱暴に下ろし、左右に引き開けた。

「う……」

 アリアが、小さく震えて――――

 あの、トランプ柄の下着が(あら)わになった。

 白磁のような肌。最後の最後まで薄布1枚で守られている、愛らしい、女の子の胸。

 どきん、と、俺の心臓が跳ねる。

 こんな時に不謹慎も甚だしい。

 でも、これはあれだ。アリアが可愛すぎるのが悪い。

「アリア……!」

 アリアの白い肌に、震える指を乗せる。

 ミニチュアのように小柄な胴に指を這わせ、胸骨を探し当てる。

 そこから指2本分、上――――そこが心臓だ。ちょうど、フロントホックの辺り。

「ミ、ミズキ……」

「動くな」

「こ……こわい……」

 蚊の泣くような声を聞きながら、右手に持った注射器のキャップを口で外す。

「――――アリア、聞こえるか!打つぞ!」

 アリアは、答えない。

 ピクリとも動かない。

 心臓の鼓動が――――

 止まってる。

 アリア!

「――――帰ってこい!!」



  ぐさッ――――!



 殴るように、注射器を突き立てた。

 迷うと失敗する。だから一思いに、ぎゅっ。薬剤をアリアの心臓にぶち込む。

「――――!」

 びくん、とアリアが痙攣した。

 薬の激しい威力に、歪む顔。

 だがそれすら、どういうわけか愛おしく思える。

 生きてる。生き返った。その証拠だからだ。

「う……!」

 アリアは大きく息を吸い込むと、ぷるぷる震えながらその小さな口を開く。

 どうなる……?

 甦ろうとするアリアは……青ざめていた肌をピンクがかったものに戻しつつ、呼吸を次第に強めていく。

 そして……

「――――っはぁ!」

 がばっ!

 某有名ゾンビゲーみたいに、上半身を起こしてきた。

「って……えっ!?な、な、なな、何!?何これ!む、胸!?」

 だが薬のせいか、アリアの記憶は混乱し、いくらか飛んでるようだ。改良の余地ありだな、あの薬。

「ミ――――ミズキ!またあんたの仕業ね!こ……こんな胸!なんで見たがるのよ!嫌味のつもりか!小さいからか!いつまで!たっても!成長しないからか!どうせ!身長だって!万年142センチよっ!」

「落ち着けアリア。あと、一部では貧乳はステータスらしいぞ?」

「嘘言うなっ!」

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