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緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
25弾 ファーストキス
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の言ってることには賛成だ。俺は武偵で理子は犯罪者。遠慮する必要はない。
そして俺は気付いた。手の震えが治まってることに。
アリアの、おかげだな。
「悪いな、手間かけさせて。俺はもう大丈夫……とはさすがに言えないが、少なくともさっきよりはマシになった。ありがとな、アリア」
「ふん!別に、お礼を言われるほどのことじゃないわ。あんたは今、あたしのパートナーなんだから。武偵憲章1条『仲間を信じ、仲間を助けよ』。あたしはそれに従ったに過ぎないわ」
お礼を言われたアリアは頬を少し赤らめてそっぽを向き、早口でまくしたてる。本当、素直じゃないやつだよな。
「……で、ミズキ。どうする?あんた、あたしと一緒じゃ戦えないんでしょ?」
「ああ。今は震えも止まってるが、たぶん戦闘が始まったら再発するな」
「じゃ、あたしが1人で戦うわね。『武偵殺し』とは、元々1人で戦うつもりだったし」
「分かった。でも、無理はするな。いざとなったら、すぐに引け。俺が何とかする」
アリアは俺のその言葉に返事はせず、一度頷いてから理子の方に振り向き睨みつける。
理子はそんなアリアの明らかな敵意をものともせず、笑顔のまま正対する。
「あ、もう話は終わったー?2人のイチャイチャ、存分に堪能させてもらったよ?」
「い、イチャイチャなんてしてないわよ!」
理子が茶化して、アリアが赤面する。このやりとりも、しばらくは見納めだな。
何故なら――――
「それじゃ、そろそろ本当に始めようか。理子とアリア――――リュパンとオルメス、どっちが強いのか決める戦いを。理子が、理子を手に入れるための戦いをッ!」
そう言うや否や理子はアリアに襲い掛かる。右手だけで構えたワルサーP99から9×19oパラペラム弾を発射する。
アリアはそれを難なく躱すと、自分もダッシュで理子に近づき、至近距離で発砲する。
理子は上に跳んで空中で身を捻りながらアリアの後方に着地。少し距離の開いた2人は、お互いに視線で牽制しながら
再装填
(
リロード
)
を行う。
かならず常にどちらかの銃を理子に向けて
再装填
(
リロード
)
を行うアリアは、笑っていた。
いける、と判断したのだろう。相手の火器を見て。
常に防弾服を着用している武偵同士の近接戦では、拳銃弾は一撃必殺の刺突武器になりえない。打撃武器なのだ。
そうなるとものを言うのは、装弾数となる。
あの広いスカートの中に、弾が20発でも30発でも入るUZIを隠し持たれていたら詰みだが、ワルサーP99には通常16発までしか入らない。
対するアリアのガバメントは7発。チェンバーにあらかじめ入れておくか、エジェクションポートから手で1発入れておけば、8
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