暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
21夜想曲ーtranquillo(静かに)
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
にかく俺はアスナを守ることを第一に考えます。それでもいいですね?」

かっこいい!キリトまさに王子様じゃん。ツッコミ入れてくれないのは残念だけど。そうキリトが言うとヒースクリフは少し顔をほころばせ、

「ああ、もちろんだ。では3時間後コレニア広場に集合。以上だ。」

ヒースクリフがそう言って解散となった。僕の考えることはただ一つ。

「絶対勝つ…」

ただそれだけだった。

ー3時間後ー

集合場所の広場に行くと見知った顔があった。

「あ!クライン!生きてたんだ!流石ゴキブリ並みの生命力!もう君の名称はGでいいよね?」
「なんか…スノーの暴言にも慣れてきた。」
「褒めてるんだよ??…期待してるよ!」
「スノー…」
「風林火山のリーダー以外の人に。」
「お前はどんだけ俺をdisりたいんだ!」

あれ?ちゃんとクラインの生命力を褒め、ギルドメンバーも褒めたのに…何か悪いことしたかな?そんな事考えてる内にキリト、アスナ、そしてエギルも来た。僕はみんなに言いたい事があった。

「なあ、みんな。僕はいかなる手を使っても勝ちに行く。それでみんなで…帰るんだ??元の世界に。この山場を越えて??」
「スノー…」

キリトが真面目な顔で僕を見ていた。そうするといつの間にかにヒースクリフが広場に来ていた。

「諸君今日はよく来てくれた!この戦いは辛いものになるだろう…だが私達は勝ち続ける!解放の日のために!」

うおお!と歓声があがる。いや〜凄いカリスマだね…不気味なくらいに。そうするとヒースクリフは僕の近くに来て

「スノー君期待してるよ」
「はい。僕も貴方の腕に期待してますよ。…君の想像を超えるんだ♪てね。」

僕は少し笑いながら答えた。目は笑ってないが。

「では回廊結晶でボス部屋の前まで移動する。」

そう言うとヒースクリフは結晶をわり回廊の中に入って行った。他のプレーヤーも中に入っていく。

「俺たちも行こうぜ!」

クラインがやる気MAXで言い

「死ぬなよ。みんな。」

エギルが安心させる笑顔で言い

「生きて…帰ろうね…キリト君。」

アスナが不安そうに、しかし生きる意思を持って言い

「絶対に生きて帰るさ!」

キリトがアスナを支えながら言い、
回廊に飛びこんだ。

「僕は勘違いをしていたね」

僕はみんながただフロアボスを倒すためにだけにボス戦をするのかと思ってた。だけどみんな意思を持っている。
ーーーこの世界を抜け出すという明確な意思を

「さて、頑張りますか!」

僕は遠い世界になってしまったあの子のことを考えて回廊へと飛び込んで行った。



[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ