第二十四章
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の息子をいびり殺し私達から全てを奪った貴方達こそ悪魔だ。正義なんかじゃない・・・・・・」
この言葉は掻き消されるだけであった。そして岩清水は小笠原への陰に陽にの攻撃を執拗に続けていた。今度はであった。
『兎虐殺下手人総務部小笠原祐次』
会社の掲示板にこう書かれた貼り紙が貼られていた。それと共に彼自身と兎達の死体も。その兎達の写真は虐殺されたものではないが死体なのは間違いなかった。その三つと兎の虐殺の状況を克明に書き綴った文章がそこに貼られていたのであった。
社員達はそれを見て。忌々しげに言うのだった。
「あの総務部の新入社員か」
「こんなことまでしていたのかよ」
「最早人間じゃないわね」
「全くよ。もう許せないわ」
こう言ってだった。総務部に殺到してだ。小笠原を探し出して一斉に糾弾するのだった。
「おい屑!」
「兎殺し!」
「いじめだけじゃなかったのね!」
憔悴しきってまさに屍の様になっている彼を取り囲んで糾弾するのだった。
「兎まで殺してたのか!」
「何処まで最悪な奴なのよ!」
「会社から出て行け!」
「そうだそうだ!」
こう言ってだった。彼を連れ出し総務部から蹴り出した。それと共に机や椅子まで廊下に放り出して。そのうえでさらに糾弾するのだった。
「会社から出て行け!」
「二度と来るな!」
「辞めろ!」
次々に罵声を浴びせる。やがてそれは暴力にもなろうとして彼を追いだした。憔悴しきっていた彼だったが命の危険を察してふらふらと前に歩きだした。しかし階段の手前で。
岩清水は全て読んでいた。階段のところで待ち伏せていたのだ。ふらふらと彷徨う様にして前に逃げる彼の足のところにモップを出してこかせた。すると彼は無惨に階段を転がり落ちた。それにより頭から血を流して腕も歪な方向に曲がってしまった。
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