コードギアスR2
0652話
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人目に付きにくい所でやって貰えると、独り身の私としては助かります」
「独り身ねぇ。オウカは魅力的なんだから、その辺の男達も放っておかないと思うんだがな」
「そんな事を言われても……実際、誰も言い寄ってはくれませんし、何より好きでもない相手に言い寄られても迷惑なだけです」
ツンッとでもいうように顔を背けるオウカ。
「うーん、イザーク、お前とかはどうなんだ? オウカと年齢も近いし」
近くにいたイザークへとそう声を掛けるが、次の瞬間には顔を真っ赤にして怒鳴りつけてくる。
「馬鹿を言うな! なんだって俺が人の恋路を邪魔しないといけないんだ!」
「……恋路? オウカ、誰か好きな相手でもいるのか?」
「え? ええ、まぁ、いる事はいるんですが……どうも、その方は他人からの好意に酷く鈍感なようでして。気が付いてもらえないんです」
オウカの好意に気が付かない鈍感な男か。誰だそんな勿体ない事をする奴は。オウカの兄代わりとしては、是非ともそいつにオウカの魅力を教え込んでやりたい。
今時珍しい大和撫子といってもいいお淑やかさに、PTを始めとした機動兵器の操縦も上手い。人の世話を焼くのが好きな姐御気質なところもあるし、料理も得意という訳では無いが、苦手な訳でも無い。細かいところに良く気が利くし、普通に考えれば男に人気が出てもおかしくないんだが。
「オウカの好きな相手というのが誰なのかは知らないが、俺が紹介するか? 勿論相手にもよるが」
既婚者だったり、あるいは既に恋人のいる相手だったりすればさすがにどうしようもない。……恋人? もしかしてムウとかだったりするのか? キラ……は面識はある筈だが、そこまで親しい訳じゃ……いや、一目惚れとかの可能性もあるのか。
だが、そんな俺の疑問とは裏腹に、何故かオウカは再び拗ねたような目で俺へと視線を向けてくる。
「おい、アクセル。お前本気で……いや、そうだよな。アクセルだもんな」
何故かムウが溜息を吐きながらそう告げてくるが、この様子だとオウカの好きな相手を知っているのか? あるいは、恋愛相談を受けて……いや、それならムウのような男じゃなくて女にするか。
だがまぁ、取りあえずこの話をこれ以上ここでするのは拙いというのは何となく本能的に理解した。
「あー、とにかくオウカに好きな相手がいるというのは分かった。何かあったら俺も協力するから、是非頼ってくれ。その相手が既婚者だったり、既に決まった相手がいない限りは出来るだけ手を貸そうと思うから」
「……決まった相手がいる人は駄目なんですか?」
ポツリ、と呟くオウカ。
これは、既に恋人持ちに惚れたか?
「別に駄目とは言わないが、もしそうだとすると色々と大変だぞ? お前にとっても、相手にとってもな」
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