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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第393話】
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な表情の鈴音。
「髪型だけじゃなく、普通に全部可愛いぞ?」
「〜〜〜〜!? ば、ばか……。 て、てかいつまでも下に居たらおかしく思われちゃうわよ!」
確かにそれはごもっともかも――とはいえ、キスもしたいと思ったりするが、やはり諦めるか……てか、キスのし過ぎで色々おかしくなってるな、俺。
「そうだな、んじゃ、箸ありがとうな」
「べ、別にいいわよ。 ……あ、ひ、ヒルト?」
「どうした?」
「……ぅぅん、何でもない」
何か言いたそうにする鈴音を不思議に思いつつ、テーブルの下から出て箸を置くと鈴音は何故か出てこない。
不思議に思い、下を見ると何故か顔が赤いまま俺を見ていた。
ジェスチャーで下に来てと合図する鈴音に促され、また下に入り込むと――。
「どうした、鈴音?」
「ん、んとさ……。 ……うぅ、何でアタシから言わなきゃいけないのよ……」
「?」
言いたい意味がわからず、疑問符を浮かべていると、意を決した様な表情を浮かべ、鈴音が急に俺の胸ぐらを掴んだ。
「な、なん――んむっ!?」
そのままグイッと引っ張り寄せられ、鈴音の唇に俺の唇が触れる。
唐突なキスだったが、前回同様、柔らかなその唇の感触に酔いしれ、そのまま俺は何度か啄む様に唇を重ね、鈴音の唇を堪能する。
食堂内は笑い声が絶えない中、俺と鈴音が机の下でキスをしてるというこの状況、妙な高揚感が内から出てくる感じだった。
唇を離すと、赤い顔の鈴音が――。
「……あ、あんたのせいだからね。 こんな所でキスしたくなったの」
それだけを言って、机の下から出ると、鈴音は座り直した。
流石にいつまでも下に居ては、他の女子に見つかると「有坂君が凰さんのパンツ覗いてる」という噂をされる可能性が高い。
俺も机の下から出ると、何事もなかった様に振る舞いつつ、食器を片付けると――。
「さ、さて、先に俺は戻るかな」
「そ、そうね。 ……バカ……」
「ははっ、んじゃ鈴音、またな?」
「ぅ、ぅん」
短く鈴音はそう返事をすると、また食事に戻っていった。
俺はトレイに食器を載せ、軽くさっきのキスを思い出すと唇に触れる。
……何だかんだでキス魔だな、俺。
そう思いつつ、食器を食堂のお姉さんに渡してお礼の言葉を告げ、寮の食堂を後にした。
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