第二十一章
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ないわよ」
「そうですよね。全くですよ」
言いながら懐から百円ライターを取り出してだ。そっと小笠原の横に置いてみせるのであった。そしてまた言うのであった。
「普通の人はライターを持っても絶対にしませんからね」
「人間じゃない奴のすることだな」
「全く以ってね」
こうした行動を延々と続け彼のロッカーの中のものを全部捨てて壊したり時には真夜中に彼の机を総務部の外に置いたりもしていた。当然ネットでの工作も執拗に行なっていた。同志達も入れて。彼のそうした工作は延々と続けられていたのであった。
そのうえで、であった。残る二人に対しての活動が遂に本格的になったのであった。
まずは一人だった。その名は。
「筑紫博、こいつですね」
「こいつがその二人の片割れですね」
「はい」
一枚の写真を見せる。そこに移っているのは黒い癖のある髪を少し上にあげて太い眉を持っている青年であった。顔立ちは精悍な方で整っている。岩清水は道を進みながら同志達に話していた。
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