37話
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大きなダメージを負うことなくジークを倒してしまうとは思わなかったわ。あなた、本当に全力出してアキラ・ハルズに負けたの?」
ヴィクターもアキラ・ハルズが夕に勝てたのはDSAAのルールとレアスキルによるところが大きく。最後の殴り合いに夕がのったからことや様々な奇跡の上に成り立つている勝利だとはわかっている。だがヴィクターは聞かずにはおれなかった。
「どんな形であれ負けたのは事実だ。それに俺がジークに勝てたのはジークにとって俺が天敵と言えるほ相性が悪かったのが大きい。そうじゃあなけれもっと苦戦していただろうな」
ジークとって夕は最悪の相手である。これはDSAA会場でもいったことだ。これは様子が変化した後のジークにも言えることだった。変化した後のジークのメイン武器は手や指から放たれる収束魔法である。しかし夕はそれは鉄塊で強化し、その上にアナライズ・ウェーブを纏った拳をぶつけることでジークの手足に纏われている魔力を散らしまうのだ。魔力なしジークの腕力はそれほど強くない。そうなれば後は純粋な格闘技で夕に勝つしかなくなるが、しかし魔力を使わない純粋な格闘技で夕に勝てるものはそうはいない。結果は夕はジークに勝利したのだ。
「相性の問題を抜いてもああなったジークの勝てたのはすごいわ」
「………」
ああなったジークというのは一瞬気になったがすぐにどうでもいいと考えなおした。
「何も聞かないのね」
意外そうにヴィクターは聞いてる。
「興味ない。本人が話すなら聞くけどそうじゃないなら聞こうとも思わない」
「あなた、本当に変わっているわ」
「自覚はある」
医務室の前でヴィクターと話していると、ジークは目を覚ましたのをエドガーが教えてくれた。
「ジーク、体は大丈夫なの?」
「まだ頭がすこし揺れてる気がするけど大丈夫や」
心配そうに聞いたヴィクターにジークは大丈夫と返した後、夕を見る
「それにしてもユウ君はやっぱり化け物や、普段のうちをあんな簡単に倒して、あのモードのうちまで倒すやから」
「化け物とは失礼な。余裕を残して勝てたのは3つの理由が作用している」
「理由?」
首を傾げるジーク。真剣に聞く体勢に入るヴィクター。
「その前に確認だ。様子が変わってからの動きはお前の意思じゃないな」
「うん……」
「話したくないなら追求しない「ええよ。話すわ」
「いいのか?」
「うん。ユウ君には知っておいて欲しいんや」
ジークのしてくれた説明を要約するとジークの体にはジークの先祖逹の戦闘経験が入っており、強い攻撃を受けたり危険を感じるとジークの意識が薄くなり本人の意思とは関係なく相手を倒すための動きをしてしまうらしい。
「なるほどな。それを聞いて予想が確信に変わった。これから俺がジーク
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