暁 〜小説投稿サイト〜
原作に介入=生 不介入=死 何だ!この世界は!
37話
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は片手で払い除ける。その後も夕は何回か投げ技を食らうが夕はほとんどダメージを受けなかった。

「なるほど射撃、近接の格闘、密着状態からの投げか、投げ技は地球の柔術に近いな」

夕は実際に技をくらいジークの動きを観察している。ジークも何回も投げているのにほとんどダメージにならず、サブミッションに入ろうにも夕は投げられている途中の不安定な体勢からでも反撃してくるので苦戦していた。

「ユウ君は強いなぁ、うちの技をこうも簡単に防がれると自信なくしそうや」

そう言っているがジークの顔を凄く嬉しそうだった。

「自信を失っているようには見えないな。そろそろこっちからいくぞ」

夕は今までと違い歩いてジークに近づく。その動作には隙がまったくなかった。ジークも今までと違う動きに警戒する。下手に攻撃すれば自分の方が攻撃をくらうことに気づいているのだ。そして両者の手が届く範囲にきたとき夕は拳をジークの顔面に向かって繰り出す。ジークは咄嗟に投げ技の入ろうと夕の腕を掴む………が。

「あつっ!」

掴んだ夕の腕の温度に耐え切れず腕を離してしまう。

「凍る火柱、俺は自分の体の温度を自在に操れる。下手に掴むとそうなる」

夕は高温のまま左手でジーク右腕を掴み持ち上げる。そして残った左手でジークの体に乱打を叩き込む。ジークもただ乱打を食らっているわけではない。捕まれていない左手で夕の攻撃をさばいているが持ち上げられていることもあり、上手く流せないのだ。

「ふっ!」

夕は空中で回転するようにジークを勢いよく投げる。そして「レグルス・ インパクト!」
空中で回転し受け身どころかまともに平行感覚も取れないジークを大技吹き飛ばす。夕はこの対戦で初めて獅子王の技をつかった。獅子の技は大振りな技やためが必要な技が多いのでゼロ距離を得意とするジークには技をかける隙をあたえるだけだと考え、使用を控えているのだ。
 それに夕はジークの弱点に気づいていた。ジークは確かに強い…だが彼女には攻撃力が足りなかった。サブミッションを封じられるとそれだけで相手を一撃でノックアウトさせるような決め技が少なくなるのだ。普通の選手ならそれで全然問題ないのだが夕の様に動きも早く鉄塊のような瞬時、部分的にかけられるような防御技がある相手だと威力不足なのだ。
だが、それは今までのジークの話である。

「やっぱ何か隠れていたのか」

起き上がってきたジークは明らかに先程の違う様子だった。表情に感情が感じられず両腕に先程はなかった手甲がついている

「本番はここからってことだな」

夕は凍る火柱で周囲の地面を凍らせる。こうしておけば相手の近接戦闘で強い踏み込みができなくなるのだ(夕の様に足で凍りを砕いて踏みしめられる人間は例外)

そしてジークが動
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