第三話
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こない事が多いので、普段はやてはホーク、一誠、秀太のうち誰かの家で世話になっている。
休日の今日は皆で集まり、さらにはやての指導で腕を上げたホークが料理を振る舞う事になっている。そして、出来上がるまで待っている三人はゲームで対戦をしている所だった。
「よっしゃー!これで私は大金持ちや!!」
「何で俺は全く就職出来ないんだ・・・」
「僕は何か普通だし・・・」
何故か人生ゲームで。
現在、はやては職業:公務員で先程宝くじが当たって大金持ちに、一誠は就職できず借金ばかりが重なり、秀太は職業:サラリーマンで手持ちの金額は良くも悪くも普通であった。
ピンポーン
その時、玄関のチャイムが鳴った。
「はーい。」
料理で手が離せないホークに代わって秀太達が出る。そこに居たのは、眼鏡を掛けた男性だった。
「あ、ランダーさんだ!」
「久しぶり!!」
男性を見た一誠と秀太が駆け寄る。
「二人とも、相変わらず元気だな。」
ランダーと呼ばれた男性はしゃがんで二人の頭を撫でた。その時、家の奥から調理に一区切りをつけたホークが割烹着姿(!?)のまま出て来る。
「やあ、ランダー。どうしたんだ、急に。」
ホークもまた、彼とは知り合いのようだった。その時、はやてがホークに聞いた。
「ホークさん。この人は?」
「ああ。そう言えば、はやては初めて会うんだったな。彼は私やジンライの仲間で、自動車設計技師をしているランダーだ。」
「よろしくな、はやてちゃん。君の事はホークやジンライから聞いているよ。」
「はい。よろしくお願いします。」
丁寧にランダーにお辞儀するはやて。そんな風にランダーの紹介が終わった所でホークが彼に聞いた。
「実は、話があるのはこれについてなんだ。」
そう言ってランダーは右手に持っていた物を玄関に下ろした。それは旅行の際にペットを入れるケージだった。ランダーがそれを開くと、そこから出て来たのは黒と白の子猫だった。
「可愛い!!」
早速、はやてが黒い方の子猫を抱き上げる。一誠と秀太も白い子猫の頭や身体をなでた。
そんな三人の様子を見ながらホークがランダーに尋ねる。
「どうしたんだ、その子猫?」
「いやあ。この前偶然やせ細って衰弱している所を拾ったんだよ。それで、動物病院に預けて元気になったから引き取ろうと思ったんだが、俺のマンションはペット禁止でな。代わりに引き取ってはくれないか?」
「そう言う事なら構わないさ。」
「済まないな。」
「で、この猫達の名前は?」
「まだつけて無いよ。世話をするのはホークだから、ホークにつけてもらおうと思ってな。」
「なるほど。さて、何にしようか・・・」
二匹
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