暁 〜小説投稿サイト〜
bloodhawkdown【ブラッドホークダウン】
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前書き
bloodhawkdown【ブラッドホークダウン】@
ある日の朝のことだ。
いつも通り何気なく起床した俺は言い知れない違和感を感じた。体調不良な訳ではない。部屋に異常があるわけでもない。
いつもと違うことと言えば、夏のくせに涼しい朝だということだけか。
今日も昼からバイトだ。まだ朝早いしもう一眠りしようか。しかし目が完全に覚めてしまった。
講義のない夏休みは暇でしかない。コンビニ行くのも疲れるし、大学図書館は耐震工事で入れないし、友達は帰省してるし。
うん、ウダウダ考えるのは止めよう。起きて飯にしよう。
一念発起してベッドから抜け出し冷蔵庫を開ける。なにもない………。
違和感はこれだったのか?食糧がないという。
仕方ない。コンビニ行くか。
コンビニはアパートのすぐ近くにあるがなんとなくバイクで行きたくなった。
燃費が良いからと友達に進められたら中古のビジネスバイクに跨がり、キックでエンジンにかける。2ストのけたたましい音がマフラーから響き空腹に轟く。
コンビニ近くの信号待ちをしていると、交差する交通量の多い国道からトレーラートラックが左折しようとしてきた。自分は停止線より手前だったのでまあ安全だろうと思ったが、念のためと引っ込んでいく。遠くからサイレンが聞こえる……。あの音は警察か?
トラックはスムーズに左折し自分の横をすり抜けて行き、その間に信号が変わったようなのでバイクを発進さる。
『ワゴン車、停止しなさい!』
国道の車の間からワゴン車が飛び出し交差点に入り出したオレのバイクにまっすぐ突っ込んでくる。避けようと思いもう前進したがそれは悪手だった。回避に間に合うどころかワゴン車の目の前に出てしまった。気づいた時にはオレはバイクごと撥ねられ、弾き飛ばされた。体勢を崩したバイクはスピンしながら転倒し、結果オレはバイクから投げ出され熱くなりだしたアスファルトに叩きつけられる。
からだがいたい
シャツやズボンの中が気持ち悪い、ぬめぬめする、ボーっとしてきた、まぶたが重い。
「……い!だ……っ……ろ!」
誰かが近くにいる?
ああ、おなかへったな……。
20xx年8月某日某新聞社夕刊
某県で警察に追跡されていたワゴン車が警告を無視して信号を無視して突破。信号を渡っていた同県在住の学生当時19歳の少年がワゴン車に撥ねられた重傷を負った。少年は救急搬送されたが13時ごろ出血過多により死亡した。
ワゴン車はそのまま逃走し…………。
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