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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第391話】
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ゴールを切り、次点で俺がゴール――負けたとはいえ、貴重な経験をさせてもらった事にはかわり無く、俺は――。


「山田先生、ご指導ありがとうございました。 色々参考になりました」

「いえいえ、先生も有坂君のお役にたてたのなら嬉しいです♪ では、先生は織斑くんにも教えてきますね? 彼にも同様に経験させないと、ですから♪」


 笑みを浮かべて人差し指をたてる山田先生、少しずれた眼鏡を直すと、そのまま一礼して俺の側から離れていった。


「ヒルト君、お疲れ様」

「ん? やあ鷹月さん、スタートのフラッグ、ありがとうな?」

「ううん、ちょうど手が空いてたからね」


 やって来たのは鷹月さんで、彼女もISスーツに身を包んでいる。

 ――正直、実は鷹月さんの見た目って結構好みだったりする。

 とはいえ、他がダメという訳ではない、俺自身好きになればその子がタイプだし――まあ結論つけてないが。


「鷹月さんはコースを回るのか?」

「勿論。 私達訓練機組も貴重な経験出来るし、何より勝てばデザート無料券もらえるから」


 ニコッと笑顔でそう告げる彼女も、やはりデザートには弱いようだ。

 まあ、女の子全般に言えることだが。


「あ、それじゃあそろそろ戻るね? ……そ、それと……か、かっこよかったよ? 何だか、三回目なのに、ヒルト君直ぐに操縦技術が上がっていくから。 ……わ、私も負けないからね?」


 そう言って走って訓練機組へと戻る彼女、カッコいいと言われ、少し照れながら俺はまた再度調整に戻っていった……。

 その頭上では、一夏が山田先生と模擬戦をし、グレネードの炸裂音の後に地面へと【何か】が墜落する音が聞こえたが、多分一夏だろう……。
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