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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第390話】
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タイミングとコーナー侵入角度は」
呟きつつ、俺も中央タワー頂上の折り返し地点を、デモンストレーションの時と同様の瞬時加速を利用した旋回で曲がると――。
『ひ、ヒルト? その曲がり方、怖くないの?』
『え? 怖いけど……これならあまり速度落とさなくても曲がれるだろ? 瞬時加速中に方向転換じゃないしな』
『……ふむ。 だがタイミングをしくじれば一発でコースアウト確実だ、あまり無理はするなよ。 私の嫁なんだ、怪我をされても困る』
先行していたラウラがそう言うと、俺も静かに頷く。
とはいえ、タイミングは掴んだようなものだし……いつか役にたつかもしれないからな。
そう考えつつ、リングを潜り抜け、地表へと到着すると先にゴールして待っていた二人は――。
「どうだ? 少しはヒルトの役に立つ走りをしたか?」
「あぁ、当たり前だが二人とも加速やコーナーへの侵入角度が違ったが、勉強にはなったよ。 ありがとう、二人とも」
「ううん。 役にたてたなら良かったよ」
ニコッと微笑むシャル。
何となくラウラとシャルのチャンネルに合わせて直視映像を見ると、二人して俺の顔を見ていた。
こうやっていつも俺が見られてると思うと、少し恥ずかしく思う。
てかこの状態でキスをすると、変な感覚に襲われそうだ――自分とキスをするような変な感覚。
「んじゃ、そろそろ自分のを調整するよ」
「了解した。 シャルロット、次はセシリアも誘ってもう一周するぞ」
「わかったよ。 じゃあヒルト、何かあればいつでも来てね?」
そう言って二人は手を振り、セシリアの元へと浮遊していった。
『主君』
『ん? どうした』
『その、だな。 ……あ、あまり主君の力になれなくてすまない……。 も、もう少し速くなればとは思うのだが……』
『気にするなよ。 まだ俺とお前は乗ってからそれほど時間は経ってないんだし』
『ぅ、ぅむ。 ……もう少し、私も主君と絆を紡ぎたい……』
『そっか……またキスでもするか?』
『……!? しゅ、主君のバカ者……ッ。 そ、そんなおいそれと主君とせ、接吻を交わすわけには……ゴニョゴニョ』
そう言って雅の声が聞こえなくなり、苦笑を溢すと同時に俺は打鉄の調整を始めた。
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