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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第390話】
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が……可愛いからいいかな。


「成る程、特注品は羨ましいな……」

「……ふむ、ヒルトはあまり日本からの支援を受けられないのだったな。 ……全く、いくら教官の弟とはいえ、少しは私の嫁にも支援を――」

「まあいいさ。 てかキャノンボールに関しては一夏は追加装備出来ないし、五分みたいなものさ。 二人はこれからどうするんだ? 今は美冬達が練習してる様だが」


 そう言って中央タワー外周を飛翔する三機。

 俺もヘッドギアを部分展開し、ハイパーセンサーの望遠機能で見ると、三機とも激しく撃ち合い、天照と弐式は第三世代兵装で実弾迎撃をするレーザー光が花火の様に弾丸を散らせていた。


「僕たちもこれからタワー外周を一周してくるよ。 良かったらヒルトもどう? 映像見て勉強するのもいいけど、近くで僕達の動きを見る方がヒルトにとっても悪くないと思うんだ」

「そうだな。 なら俺も付き合うか」

「ふむ。 嫁と共に空を舞うのも悪くはない」


 満更でもなく頷くラウラ、因みにだが直視映像【ダイレクト・ビュー】で他の操縦者の視界情報の共有が可能だ――当たり前だが、チャンネル設定を知らなければ意味がないのだが。

 今回、シャルはチャンネル304、ラウラが305だ、他の専用機持ちも同様にチャンネルがあるが、訊いてないのでわからない。

 適当に合わせても、別の視界情報が送られては意味もないしな、これが。

 そうこうしている内に、美冬たちがゴール――美春の村雲腕部から展開されていたエネルギーシールドが解除されると早速データを纏めるためにディスプレイを開いていた。

 それを眺めていると、ラウラは空へと跳躍と同時にその身に光の粒子が集まり、包まれるとシュヴァルツェア・レーゲンを纏って浮遊した。


「ヒルト、シャルロットも、私は先に行くぞ」


 そう言って先行するラウラを、シャルが――。


「あ、待ってよ! ラウラってばぁ! ヒルト、僕達も!」

「OKだ」


 合図をすると同時に後方へとバック宙返りし、打鉄を纏うとシャルと共にラウラを追い掛けた。

 最初に行ったデモンストレーション同様に、コースアウトしないように飛翔し、リングを潜り抜けていくと先行していたラウラを捉えた。


『ヒルト、先ずは私が先行だ。 シャルロットは二番手で頼む』

『了解、じゃあまず僕達から行くから、ヒルトは見ててね』


 そう言って並走していたシャルは、ラウラの少し離れた後ろへつき、加速していく。

 一方のラウラも同様に加速――二人を視界から外さないように追従しつつ、二人の加速タイミングとコーナーへの侵入角度を見て俺は――。


「……ふむ。 やはり一人一人違うんだな、加速
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