第八十九話
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る!」
そして、俺はウッコの知識を持ちながら、この権能を使う。
「ウコンバサラを、破壊する!」
そう言いながら力を込めると、ウコンバサラは完全に壊れた。
「・・・神殺し、貴様ぁああああああああああああああ!」
「ようやく、完全に冷静さを失ったな。・・・ダメ押しだ」
俺はそう言ってから、再び言霊を唱え始める。
「我は今ここに、全ての条件を満たした。技の知を知り、業の源に触れ、その技をこの身で受けた。故に、今ここにこの力を振るわん!」
そして、俺はウコンバサラをコピーし、手にウコンバサラを持った。
狂ったように手を伸ばして向かってくる神に構えて・・・
「わが内にありしは天空の雷撃。社会を守る、秩序の一撃である!今ここに、我が身に宿れ!」
ゼウスの権能も上乗せして、威力を上げる。
そのままウッコの頭に全力で雷鎚をぶつけ、雷を全力で開放して・・・その頭を、ぶっ飛ばした。
ああ、そうだ・・・一応は神との戦いだったおかげで掌握できたっぽいし、こいつも使うか。
「我は水を司る。全ての水よ、我が敵を貫き、切り裂き、死を与えよ!」
念には念を入れて、海水を操りその体、頭を細切れにしていく。
そうしているうちに背中に重圧が加わったので、俺は発動している権能を沈まぬ太陽と舞台袖の大役者以外すべて解除した。
はぁ・・・今回の戦い、何にも楽しくなかったな。
「我がためにここに来たれ、羽もつ馬よ。我がために我が雷を運べ。我がために天を駆けよ。そのためにここに現れよ。我がもとに来たれ、ペガサス」
俺はペガサスを召喚し、その体をなでながら頼む。
「疲れてるところ悪いけど、俺を陸まで運んでくれ。俺はこのまま死ぬから」
そう言ってからペガサスに乗り、そのまま意識を失った。
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