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妖精の義兄妹の絆
星霊合戦
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「ジェラール!!!!首洗って待ってやがれーっ!!!!」
そう叫びながらナツは黒い光に向かって走っていた。
「ん?」
ナツは崖の下の川で何かが流されているのを見つけた。目を凝らして見てみるとそれはグレイだった。
「グレイ!!?」

どどどどど

「おまえ、何やってんだよこんな所で!!あの速ェのどうなったんだ、ア?」
ナツは崖を滑り降り川の中へと入っていく。
「お、おい。」
呼び掛けてもグレイからの返事はない。
「チッ。」
ナツは黒い光に向かうのを堪えてグレイを岸へあげようと体を持ち上げた。
「ったくよォ!!!こっちは急いでんだっつーの!!起きろ!!バカ。」
グレイを起こそうとしたとき、グレイは不気味な笑みを見せた。

ザザザ

川の下から何かが浮き上がってきた。それはイカダだったのだ。
「イカダの上!!?」
グレイはイカダを止めていた紐をほどいた。
「お…乗り、も…おぷ。」
ナツは極度の乗り物酔いが激しいのだ。
そのため、乗り物であるイカダの上に乗ってしまっては思うように力が出せない。
「かかったな、ナツ。確か、おまえの弱点は乗り物だ。」
「お、おま…、うぐ…。」

シャキィィン

「死ね。」
グレイはそう言って氷の槍を作りナツを刺そうとする、が、そのとき、

ビュン

「!!」

グレイとナツの間に1本の矢が刺さる。そのおかげでグレイは攻撃を中断されてしまった。
「何してんのよ、グレイ!!!」
「であるからして、もしもし。」
そこにタイミングよくナツを追っていたルーシィたちが駆けつけた。
「ルー……シィ…。」
「邪魔すんなよ、ルーシィ。」
「な、なによこれ。まさか、グレイが“闇”に落ちちゃったの…?」
ルーシィはまさかと思う気持ちでそう呟く。
「てめー!!!そいつはお前の仲間だろーが!!」
「グレイから見たタクヤ。化猫の宿の魔導士、水の滅竜魔導士、詳しく知らない。チッ。」
「?」
タクヤはグレイに違和感を感じた。
「なが、流れる…。揺れる…揺れてる…。」
「止まってるからしっかりしなさい!!!」
「ナツ!!今助けるよ!!!」

ビューン

そう言ってハッピーはナツを助けようと翼でナツの元へ飛ぶ。
「フン。」

ピキ カッキィン

「ポゲー!!!」
するとハッピーはグレイにより氷付けにされてしまった。
「オスネコ!!」
「ハッピーに何すんのよ!!!」
「ハッピーは空を飛ぶ、運べるのは一人、戦闘力は無し、情報収集完了。」
またグレイがそう言う。
「何言ってんのよ、グレイ…しっかりして…。」
「これが闇に落ちた者…。」
ルーシィたちもグレイに違和感を感じ出したようだ。
「グレイから見たルーシィ。ギルドの新人、ルックスはかなり
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