第十五章
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まっていた。どうしようもないまでに。
「それはね」
「そうだよね。だったら」
「だったら?」
「これはなおさないといけないね」
そうは言うが自分では動こうとしない岩清水だった。
「ゴミ箱にね」
「うん、すぐに」
「ああ、そうそう」
またふと思い出した様に言葉を出してみせる岩清水だった。そうしながらもちらりと小笠原を見る。その反応を見逃そうとはしていない。
そしてその鋭い目を隠しながら。彼は言った。
「ゴミ箱に何かあったらいけないよね」
「何か?」
「教科書?」
教科書を聞いた瞬間だった。また小笠原の顔が強張った。まるでメデューサの顔を見たかの様に。
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