第七十六話 節分ライブその九
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「用意はじめるわよ」
「わかりました、じゃあ」
琴乃が部長のその言葉に応えた時にだった、二人が来ている寺に。
他の軽音楽部の部員達も次々と来た、その中には当然ながらプラネッツの面々もいた。そうしてだった。
ライブの用意が出来た、その頃には観客達も来ていた。部長はその彼等を見ながら部員達に強い声で言った。
「いい、それじゃあ今からね」
「はい、ライブですね」
「いよいよですね」
「運命の時が来たわよ」
この言葉はだ、部長はにやりと笑って出した。
「皆練習はしてきたからね」
「安心して、ですね」
「ライブに挑むんですね」
「練習をしてきたなら」
それならと言うのだった。
「安心出来るでしょ」
「はい、確かに」
「やってきたんだって思えて」
「部活でも勉強でもよ」
その両方でというのだ、学園生活における重要事項達についても。
「練習していればね」
「出来る」
「自信がつくんですね」
「そう、一に練習二に練習よ」
微笑んでだ、こうまで言う部長だった。
「じゃあいいわね」
「はい、わかりました」
「練習してきたからですね」
「自信を持って、ですね」
「これからのライブもですね」
「絶対成功するわ」
そこまでの練習をした故にというのだ。
「そう思ってやるわよ」
「わかりました」
部員全員でだった、部長の言葉に応えて。
そのうえで遂にライブをはじめた。そのグループごとに演奏をしていって遂にプラネッツの番になった。だが。
美優はリラックスしてだ、メンバーにこう言ったのだった。
「じゃあ部長さんにも言われたけれど」
「それじゃあよね」
「練習してきたから自信を持ってね」
「リラックスしてよね」
「演奏するのよね」
「ああ、そうしような」
こう笑顔で言うのだった。
「あたし達の演奏も」
「練習かなりしてきたからね、私達も」
しみじみとして言った琴乃だった。
「三学期はじまってから」
「そうそう、結構な」
美優も微笑んでその琴乃に答えた。
「だからやれるよな」
「練習で失敗しない様になってたから」
「いけるよな」
「絶対にね」
琴乃も美優に自信のある笑顔で答える。
「いけるからね」
「そう、あたし達は絶対に出来るんだよ」
今回のライブもだ。
「じゃあやるか」
「それじゃあいつも通りね」
琴乃が笑顔で言ってだ、そしてだった。
美優は琴乃のその言葉に応えてだ、まずは自分が右手を前に出した。それに続いて他の四人も右手を出してそれぞれの手を重ね合わせだった、そのうえで。
五人合わせてだ、こう言い合った。
「今日もね」
「全力で力を合わせて!」
こう言い合ってだった、そうして。
いつもの演奏前の儀式を経てだった、五
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