18話
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。」
クルシェフスキー卿がソファーに座られます。
「それが、あなたの素の状態なのかしら。」
「ええ、そうですね。そのとうりですよ、卿。」
「あら、モニカでいいと言ったのでモニカでいいのですよ。」
「私は、信頼できる人しか、ファーストネームでは呼ばないようにしているのですよ。」
「あら、私は信頼出来ないのかしら。」
「3度しか、まだ会った事がありませんから、信用する事は出来そうですが信頼は出来そうにありません。」
そう言うと彼女の顔に笑みが浮かびます。
「どうしたのですか。」
「いいえ、ちょっと、斬新な反応だったものですから、おかしくなってしまって。」
「そうでしょうか。」
「ラウンズという事もあって、はっきりと遠慮した反応とかがほとんどですよ。」
「それは、私の態度が悪いという事ですか。」
「そうとは、言っていないわ。ただ珍しい対応だったから。」
そう言って、クスクスと笑われます。
「は〜、そろそろ本題に入ってほしいのですが。」
「そうね、そうさせて貰うわ。ガジェットのA・Iは普通のA・Iよりかなり進んでいるわ。」
「その様な事はないと思うのですが。」
「いいえ、そんな事ないわ。ガジェットに使用されているA・I以外ではあれほどの行動をとることは出来ない事は確かなことよ。」
「その事でどのようなご用件があるのでしょうか。」
「単刀直入で話すわ。KMFを自動的に動かすことのできるA・Iは製作できますか。」
「現状では難しいとしか言いようがありません。」
「どうしてなのかしら、そのA・Iがあれば多くの兵士の命が助かるわ。」
クルシェフスキー卿が私にそう言ってきます。
「現状で難しい理由は3つあります。」
「ガジェットのアームがKMFの腕と違う理由がわかりますか。」
「ちょっと、思い浮かばないわ。」
「ガジェットの腕で出来る事は、単純作業しかできないんですよ。それに対して、KMFの複雑な作業が出来ます。ガジェットのA・Iでは単純な作業しかできないんですよ。力加減、指の動かし方など数多くのデータが必要です。ですが、そんなデータがありません。KMFの体は複雑にできています。そのデータはガジェットの数十倍、下手をすれば数百倍になるかもしれません。その動きをガジェットのA・Iでは処理できないんです。また、思考能力もそれ程ありません。命令には対応しますが、戦場は生き物です。ある程度の思考能力が必要になります。」
「つまり、KMFのデータ不足、そのデータをA・Iで処理できない事、思考能力不足の3つが現行でKMFの自動制御する事が出来ないという事ですね。」
「そのとうりですよ。」
「データはなんとかなりますが、あとの2つが達成出来そうにありませんか。」
「技術的な問題がある以上
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