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戦姫絶唱シンフォギア〜another of story〜
EPISODE3 撃槍と聖剣
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ていく。その光景を見ていた響はただ魅入って声をもらす。


「綺麗・・・・」


思わず、そうこぼした。


「響何やってんだ!?ボサッとしてねーでお前も戦え!」

「え、あ、でも…」

「いいか。シンフォギア――――今お前が身に纏ってるそれはノイズにたいして唯一対抗できる力だ!それは歌によって強化、使用できる。心に浮かんだ歌詞をそのまま口ずさめ!そうすれば、躰も自然と動く!」


飛鳥の説明を受け、響はガングニールを起動させた時と同じく目を閉じる。神経を研ぎ澄ませ、心に浮かぶ歌詞、鼓動が刻むビートにそれを乗せ、口にする・・・・!。


「・・・・中々いい調子じゃねーか」


たどたどしくおっかなびっくりなところはあれど、響も慣れてきてはいる。子供を抱えて飛び降りたのを空中で回りながら見た飛鳥も同じく響のもとへと着地する。


「ね、ねぇ飛鳥、すごいよコレ!けど一体なにがどうなって・・・・」

「ハイハイ、説明は後でするから、そこでじっとしてな」


そう言うと降りてきたノイズの大群を見据える飛鳥。歌によるテンションのボルテージも高揚していく。


「ここからは、俺のステージだッ!」


右手首をスナップさせ、踏み込む。迫りくるノイズを拳、蹴りを使って撃破していくその姿はまさに一騎当千。その姿に響は唯々魅入る。幼馴染の、普段は見せないような姿とギャップ――――と言ってもさほど変わらないが、それでも響にはその光景が圧巻だった。あれだけいたノイズの大群を一人でもう半数近くまで減らしている。


「って、見てる場合じゃない!?」


何時の間にやら自分の周りにもノイズが。響は見様見真似で拳を振るう。格闘技なんて経験は皆無にしても、今はこの服のようなもの・・・・シンフォギアだったか。歌を歌っているとこの力がどうすればいいのかを教えてくれているようだ。躰が動く。軽い、速い。響は躊躇うことなくその流に身を任せてノイズを消していく。その姿をちらりと見て、飛鳥は笑みをうかべる。


「・・・・さて」


大丈夫だということをきっちり確認した上で飛鳥は着地し、振り返りざまに指鉄砲を作り、それをノイズに向ける。そして――――


「check」


心の中で引き金を弾く。さながら銃を撃つような動作をすると光が放たれノイズに命中する。その光が星のような形に展開されるが、それでも灰にはならない。


「これで!」

迫りくるノイズ。飛鳥は飛び上がり、空中で一回転すると蹴りの体勢に入る。


「フィニッシュだ!」


脚部の装甲から放たれる光の粒子がその量を増し、さながらブースターのような役割をして加速。先ほどの光を命中させたノイズ向かって一直線に進み、キ
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