―勇ましき戦士達―
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ては、次の竜騎士のターンで四枚のドローを許してしまうため、攻撃をしない訳にはいかない。
どのような罠が来るか、警戒しながらゴーストリックの雪女の攻撃を見届けていると、ゴーストリックの雪女の攻撃がボコイチに届く前に時空の穴へと吸い込まれていく。
「伏せていた、《攻撃の無力化》を発動しよう……」
竜騎士が余裕しゃくしゃくと言った様子で《攻撃の無力化》を発動するが、防がれてしまうことは予想通り、特に驚くべきことでもない。むしろ、発動されたのが《攻撃の無力化》でありがたかったぐらいだ。そして、戦闘で破壊できないのであれば、他の手段で止めるだけだ。
「メイン2、俺は《闇の護封剣》を発動!」
俺が発動した魔法カードより現れた、黒色に鈍く輝く剣が竜騎士のフィールドの《魔貨物車両 ボコイチ》を包み込み、三体のボコイチは一旦この天空のフィールドから消えていく。もちろん破壊した訳ではなく、ただセット状態にしただけだったが、セット状態にしておけば《魔装機関車 デコイチ》のリバース効果は十全に効果を発揮しない。
「更に三体のゴーストリックの魔法使いたちの効果を発動! 一ターンに一度、裏側守備表示に表示形式を変更出来る!」
一ターン目は、竜騎士のデッキの様子見も兼ねて発動しなかった――そして裏目に出て、《地獄の暴走召喚》と自爆特攻を食らった――《ゴーストリック》シリーズにおける共通の効果。自身の表示形式を、裏側守備表示にすることが出来る、という《サイクル・リバースモンスター》のようなモンスター効果である。本来ならば、この裏側守備表示という状態を活かして戦うカテゴリーなのだが、この魔法使いたちにはそこまでの力はない。
「カードを二枚伏せて、ターンを終了する!」
しかし裏側守備表示ならば、ボコイチたちをリリースして大型モンスターを召喚されようが、貫通効果を持ってさえいなければ、ダメージを受けることはない。……俺が心配しているのは、どちらかと言うと上級モンスターの召喚ではなかったが。
「ならば私のターン、ドロー!」
空を舞う飛竜に乗ったデュエル。リリィと竜騎士がデュエルがし易いように動かしているからか、あまりデュエルをしている当人には、飛竜の上だというのは気になってはいなかった。
俺のフィールドには《ゴーストリックの魔女》が二体に、《ゴーストリックの雪女》が一体、裏側守備表示で存在している。更に《闇の護封剣》で相手の《魔貨物車両 ボコイチ》のことを封じており、二枚のリバースカードが控えている。竜騎士が攻め込んで来ていないのもあって、ライフポイントは未だに4000。
対する竜騎士は四枚のセットモンスター――三枚は《闇の護封剣》に封じられた《魔貨物車両 ボコイチ》で、残り一枚は恐らく《魔装機関車 デコ
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