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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―勇ましき戦士達―
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ようで、ひとしきり高笑いした後に、二枚のカードを俺に見せつけるように発動する。

「メインフェイズ2……私はスケール8の《時読みの魔術師》に、スケール1の《星読みの魔術師》をセッティング!」

 ――やはり発動される二枚のペンデュラムモンスター。大量展開がメインのペンデュラム召喚において、手札の消費率は通常のデッキ以上である。戦士長は、特殊召喚した際にサーチ効果が発動する《ガジェット》と、《補給部隊》を併せることで、その手札消費を抑えていた。この竜騎士は、《暗黒のミミック》シリーズによって手札を補充することにより、ペンデュラムモンスターを手札に呼び込むとともに、ペンデュラム召喚をするモンスターをもドローした。

 二体の魔術師が赤と青の光を発すると、空中に発生していく魔法陣から、三体の光がフィールドに降り立った。

「三体の《魔貨物車両 ボコイチ》をペンデュラム召喚!」

 何が来るかと身構えていた俺の前に現れたモンスターたちは、下級かつ通常モンスターである《魔貨物車両 ボコイチ》。ステータスだけならば、それこそ先の《暗黒のミミック》にすら及ばない、とるに足らないモンスターである。

「私は未だ通常召喚をしていない。モンスターをセットし、カードを二枚伏せてターンエンド」

 バトルフェイズは《暗黒のミミックLV3》の自爆特攻で終わっており、更にカードを二枚セットしたのみで、竜騎士は不気味にターンを終了する。

「俺のターン、ドロー!」

 しかし、竜騎士がセットしたカードはおおよその検討はついていた。《魔貨物車両 ボコイチ》がフィールドに並んだ時、リバースすることにより大量のドローを果たすことが出来る、《魔装機関車 デコイチ》――このカードに間違いない。

「俺は《ゴーストリックの雪女》を召喚!」

 《魔装機関車 デコイチ》の効果は、フィールドの《魔貨物車両 ボコイチ》の数だけ、カードをドローすることが出来る効果。ならば、ペンデュラム召喚された《魔貨物車両 ボコイチ》の数を減らすべく、新たなゴーストリックの魔法使いがフィールドに召喚された。だが、《魔装機関車 デコイチ》――だと思われるモンスター――がセットされた際に、リバースカードがもう二枚伏せられた。これはもちろん、《魔貨物車両 ボコイチ》を守るためのカードだろう。わざわざ《魔貨物車両 ボコイチ》を、攻撃表示でペンデュラム召喚したのも、罠だというあからさまな証。……《スピリットバリア》があるので、攻撃表示でも特に問題はないと踏んだのかもしれないが。

「バトル! ゴーストリックの雪女で、魔貨物車両 ボコイチに攻撃!」

 そう分かってはいても、俺の手札にはそう都合よく魔法・罠カードを破壊する効果を持つカードはない。だが、《魔貨物車両 ボコイチ》を放置し
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