―勇ましき戦士達―
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ぅ……」
ペンデュラムゾーンの二体の魔術師が破壊されたことにより、竜騎士の背後を追うように飛んでいた赤と青のペンデュラムスケールが消える。これでひとまずは、通常モンスターの大量展開が無くなれば良いが……
「バトル! 精霊術師 ドリアードでセットモンスターに攻撃!」
「破壊されたのは《魔装機関車 デコイチ》……よって、一枚ドローさせてもらう」
ドリアードの魔法がセットモンスターを破壊するものの、そのセットモンスターは先程もセットされていた《魔装機関車 デコイチ》。今はその効果を増大させる《魔貨物車両 ボコイチ》はいないため、ドローする枚数は一枚だけで済む。
「カードを二枚伏せ、ターンエンドだ!」
「……私のターン、ドロー!」
今度フィールドが空になるのは竜騎士の番。二色のペンデュラムスケールは消え失せ、《スピリットバリア》やフィールドのモンスターも消えた。だが、その手札は未だに無尽蔵と言って良いほどに潤沢で、まだまだ俺に油断をさせることはなかった。
「私は《闇の量産工場》を発動しよう。墓地から、二枚の通常モンスターを手札に加える」
やはり入っていた、通常モンスターの優秀なサポートカード《闇の量産工場》。ノーコストで墓地から二枚の通常モンスターを手札に加える、という強力な効果ではあるが、ペンデュラムカードを失った今、大量展開をする方法はない筈だ。
――と考えていた俺の希望は容易く破られることとなった。
「クククッ……私はスケール1の《星読みの魔術師》と、スケール8の《時読みの魔術師》をセッティング!」
「二枚目か……!?」
改めて考えてみれば、あれだけドローしてペンデュラムカードが一枚ずつ来ない、という方が不思議である。一枚しかないと考えていた自分の甘さに歯噛みしながら、再び天空に構築される二色のペンデュラムスケールを睨みつけた。
「ペンデュラム召喚! 出でよ、我がモンスターたちよ!」
竜騎士の雄々しい叫び声とともに、五つの光が竜騎士のフィールドへと飛来する。その光は徐々にモンスターとしての姿を取り戻していき、いつしか光ではなく四体のモンスターとなっていた。先程発動した《闇の量産工場》によってサルベージしたと思われる、再びフィールドに現れる《魔貨物車両 ボコイチ》。さらに、《風林火山》によって破壊した筈の、二体の《時読みの魔術師》と《星読みの魔術師》だった。
「魔術師……?」
もちろんペンデュラムモンスターである二体の魔術師は、今までのデュエルから察するに、サポートカードを共有出来る低レベル通常モンスターではない。それをペンデュラム召喚して来たということは、このターンで決着をつけるつもりなのかと考えたが、竜騎士の手札を見ると、《魔貨物車両 ボコイ
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