悪魔降臨
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「それにしても君達、いつも同じ格好だねぇ」
不意にアスナが言った。
「い、良いんだよ。服にかける金があったら、少しでも良い物をだなぁ…」
「俺は別に。着れれば何でも良いしな」
と、言ったのと同時に索敵を行った。すると、プレイヤーの反応があり、立ち止まる。
「どうしたの?」
「アスナ、コレ…」
と、ミザールが自分のマップを見せる。
「ここまで多いの、異常。一回やり過ごすべき」
12個のプレイヤーを示す光を見て、ミザールが案を出す。
「だな。並び方も異常だし、一回隠れよう」
俺はミザールの案に乗るが、
「あ…」
アスナの格好を見る。明らかに目立つ。
「キリト、アスナを頼むぞ」
「了解」
と、アスナを自分のレザーコートで包み込んだ。それを見て、俺も装備を変更し、黒を基調としたナルガ装備に換え、身を隠す。と同時に俺たちの目の前に《軍》が姿を現す。前衛片手剣六人に後衛斧槍持ちが六人…か。おそらくボス狙いだろう。
「…どうやら噂は本当らしいな」
連中が消えた後、俺は茂みから出て言う。
「噂?」
「アルゴの情報だ。軍が方針変更して上層に出てくるらしいとな。元々、あそこもクリア目的だからな。アスナ、あいつら25層の時大きな被害が出でてなかったっけ?」
「うん。それからクリアより組織強化って感じになったみたいよ?」
「そっか…今回のはそれが原因で出てきた感じだったな。まぁ、それは良いとして、俺達も先へ急ごう」
「そうだな、中でかち合わなきゃ良いけど」
キリトがそういって、歩き始めた。
「セイハァァァァァァァッ!!」
俺は今、絶賛戦闘中です。単独です。相手は《デモニッシュサーバント》です。そのデモニッシュサーバントを俺はヴォーパルブレイクで突き破り続けてます。でも、《黒の剣士》や《閃光》、《戦姫》は助けてくれないです。確かに任せろとは言ったが、一人で屠るのは疲れ…あ、レベル上がったし。
結局の所、四回とも俺が戦って、ポーションを飲む羽目になりました。まぁ、レベ上がったし、これはこれで些細な問題だ。で、今の問題はと言うと…ボス部屋を開けるか否か、である。
「…デカいな」
「…これって、やっぱり…」
「多分そうだろうな…ボスの部屋だ」
「どうする…の?」
「…ボスは守護する部屋から絶対に出ないだろうし、ドアを開けるだけなら平気じゃね?」
「呑気だな…まぁ一応転移アイテムを用意しといてくれ」
「ん…」
「うん」
「んじゃ、行くぞ」俺がドアを蹴ると、かなりのスピードで扉が開いた。内部は完全な暗闇であり、いくつか記憶がフラッシュバックしたが冷静を装う。
「…ライト、汗凄いぞ?」
訂正、装っていてもやはり無理だ。だが、次の瞬間、二つの炎が灯り、そこ
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