合宿編
十九話
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う思うが、その程度ならば吝かではない。お互いに豊乳効果を確かめ合う約束もあるで、ある程度の友好は築くつもりだ。
だが、更に続く言葉に再び虚をド突かれた。
「じゃあ一緒にお話ししようよ。私もアレクの事知りたいし」
「へ?」
「いいですね、ちょうど僕もそう思ってたところです」
「……はあ!?」
「さあ向こうの奥に座って話そう」
何故そうなる!? とアレクは思うが時既に遅く、エリオにガッシリと肩を組まれ、あれよあれよと連れて行かれた。
そして一番奥に座らせられ、その隣にエリオが逃げられないように陣取った。
「……何を話せばいいんですかぃ?」
逃げられないと悟ったアレクは、観念するように対面するように座るフェイトとキャロに問い掛ける。自分の事を話せと言われても、すぐに話せる事を思い付かない。
「じゃあ質問形式にしようか。アレクは格闘技やってるよね。何時からやってるの?」
「え〜と、……六、七年くらい前から、ですかね?」
「なんで始めようと思ったの?」
「……なんでと言われても……なんででしょうね? なんと言うか……必然的に?」
「あ、王の血縁だから伝承を受け継がないといけない、みたいな感じ?」
「……そんな感じでいいんじゃない?」
アレクはフェイトの質問に首を傾げた。
今ではのめり込み叔父とのコミュニケーションの一種にまで昇華しているが、何故始めようと思ったかなど憶えていない。修める必要があったから、という動機はあるがソレは言える筈も無い。
伝承などどうでもいいが、折角キャロが都合良い乗り口をくれたので、適当に同意した。
「じゃあ合宿に参加したのってどれくらい強いか確かめたかったから?」
「いや。それは――――まあ、そんな感じ」
姐さんから強制的に、と言おうとしたが、それこそ言える訳が無い。伝達されたら面倒に成る事間違い無しである。
だが、強さを確かめると言われても、自分の力を確かめる相手は足りている。倒したい相手も決まっている。此処で確かめて何の意味があるのか、アレクには解からない。
とは言え、そんな内心を探られても面倒である。アレクはキャロの問いに曖昧に頷いた……が、あまりに曖昧だった為、フェイトは違うと取った。
「あ、もしかしてヴィヴィオが居たから?」
「……はい?」
ぽん、と手を合わせながら言うフェイトに、アレクの目は点になった。何がどうなってヴィヴィオが出て来たのか全く分からない。
「な、なして、そげな答えが、出て来たんで、ヤンス?」
「ヴィヴィオは仲良く成りたがってたし、アレクは喜ばせる為に参加を秘密にしておくことに賛同してくれたでしょう?」
「……へ?」
確かにノーヴェから秘密にしておけと言われたが、そんな意味合いがあっ
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