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VenusBlood-d×d-

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た。

「さよう、我ら悪魔を裏切った者など本来此処に居て良い筈が無い!!」
貴族達がここぞとばかりに騒ぎはじめ私への罵倒を叫びながら、私はただ黙ってそれを聞いていた、気にする事も無い犬がキャンキャン吠えてるいるだけなのだから。

「眷属もバケモノ揃い、まあバケモノ同士ですからな」
誰が言ったかは分からないでもその言葉はしっかりと私の耳に届きた、そして彼女の耳にも。

「黙れ」
静かにでもハッキリと会場に居た全員に聞こえた数多の憎悪と怨念そして怒気がやどった恐ろし声が、その一言で会場がピタッと静まり返る。声が発せられた方を会場に居る全員がまるで油の射して無い機械の様にゆっくりとぎこちない動くで目を向ける。初めに私を侮辱し始めた貴族の真後ろそこにノーラが居た、だがその姿は何時もとは違っていた肌は血の気が消えきった青白色に対照的な血の様な真紅の眼をしている、自身の周りに憎悪と怨念抱え成仏できない霊達を携えながら凄まじい殺気と悪寒を出しながら。
ノーラの前に居る貴族は後ろを振り向けないでいるそれどころか呼吸を荒くし大量の脂汗を浮かべている。

「ノーラ、下がりなさい」
「しかしお嬢様!!」
「私は待機を言い渡したはずよ、早く戻りなさい」
「失礼しました」
ノーラの姿が薄くなりそして完全消える。

「私の従者が大変失礼しました、さあどうぞお話を続けてください」
そう私が頭を下げ謝罪するけど、誰も一言も発しない。所詮犬ね弱い者には強く出て強い者には尻尾を振るう彼等を私は冷めた目で見続けた。

「今回のレーティングゲームに特例として最初の一回だけエネルゲイヤからも参加してみる気は無いだろう?」
会合の話が一通り終わると魔王がそんな事を言い出し始めた、私としては願っても無いチャンスだったここで私達の力を三大勢力に示す事が出来る、三大勢力には未だエネルゲイヤに懐疑的な者が多いからこのあたりで力を示して今後の話し合いをスムーズに進めるようにしておきたいわね、でも。

「私達と彼等では実力に差が有りすぎるのでは?」
「ならエネルゲイヤ殿にはハンデとしてレイティングゲームでのプロモーションなどを禁止してわ?」
「そうそれなら、問題無いのでは」
「では、そのように」
私達エネルゲイヤのレーティングゲーム参加が決まり、会合は終了した。続々と会場から退出して行く中私はソーナ・シトリの後を追った。

「ソーナちゃん」
「りー、エネルゲイヤ様」
「別に言いやすい方で良いわよ、ここは公の場では無いのだから」
「分かりました、それで何の御用でしょうか?」
互い私は笑みを彼女は表情を硬くしながら話し始める。

「ねえソーナちゃん、私もあそこで夢を語った時笑われたわ」
「え!?」
「でもね、私はその悔しさをバネに勝ち抜いた、
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