黒の双剣士ライト=黒の剣士キリト
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かったのだが、護衛対象のうちの一つのアリシャがあろうことか何処かへ逃げもせず、あろうことか応援をして来た時は困った。大幅なアップデートによって領主のキルボーナスはなくなったもののそれでも名誉や種族の評判を下げさせるために狙われることは多々ある。
「いや〜、大変だったね。ラー君。」
「はぁ、本当だよ。狙われてるんだから、あんな状況のときはすぐに隠れるなりしてくれ。」
「わかった。善処するよ。」
そう言うと、手を身体に回して抱きついてくる。本人は頑張ったご褒美気分でやってるようだが、スキンシップがあまりにも大胆で困ってしまう。初めのうちは止めるように注意していたが、反省の色は全く見られず、むしろ自分を困らせようと嬉々として行ってくるので、注意する気すら失せてされるがままである。しかし、もし万が一アスナにでも知られたらキルされるだけではすまないような気がしてならない。
「しっかし、ラー君の戦い方もエグいよね。攻撃手段が部位欠損とか。しかも、速すぎて、目で追うのも大変だったよ。」
「スピード重視のビルドだからな。パワー重視以外で戦ってみたかったんだよ。」
「ところで、次のお仕事だけど、領地対抗戦に出て欲しいんだけど。」
領地戦。
週一で相手の領地の一部を我がものにせんとして、戦いを申し込むことができるシステムで、指定された領土を攻撃側が占領するか、防衛側が守りきるのどちらかで勝敗が決する。攻撃側が領土を支配することに成功すれば、一時的に税など自由にできたり、それなりのボーナスもある。ただ、失敗すれば其れ相応のペナルティもあるのだが。領主キルボーナスが廃止されてから、頻繁に行われてうるらしいが既に脱領しているので今回が初参加ということになる。
で、今回ケットシー陣営は防衛側らしい。攻撃側なら他領地に干渉することに変わりないので、遠慮しようと思っていたけど、防衛側ということなので快く了解した。
「じゃあ、よろしくね。ラー君。で、この子がラー君と一緒に組んでもらう子だよ。」
そう言って、取り残されて自己紹介だけでもしておくかと思ってたら……
「…よろしくね。ライトさん。」
ペールブルーの髪の毛をして、弓矢を担いだ自分がよく知る少女だった。
「
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