暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜アナザーアカウント〜
黒の双剣士ライト=黒の剣士キリト
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後
『やっぱりさ〜、ケットシー領で傭兵する気はないかな?』


数週間前、ケットシーの領主であるアリシャ・ルーからこんなメールが送られてきた。
『エクスキャリバー』や『霊刀カグツチ』、『光弓シェキナー』の伝説武器を手に入れるため準備に何かとお金がかかってしまい、金欠の状態が続いてしまっている。いくつかのアイテムをエギルに買い取ってもらっているがやはり心許ない。
そして、どこで知ったのか、勧誘メールを送って来た。

『三食昼寝付きで。』

内容は魅了的なものだったがスプリガン領を出て、どこにも属していないキリトにとって何処かひとつに力を貸すのは心苦しい。しかも、特にケットシー、シルフ、サラマンダーには、戦友、好敵手が多い。
それに、今回の傭兵の件を引き受けるとケットシー領にほぼ居座ることになってしまう。

『じゃあ、こんなんはどうかな?』


アリシャ・ルーから別の案が提案されてきた。断られることを前提に既に他の案を考えていたのかもしれない。そして、代替案は意外にも単純なものだった。

・現在のスプリガンとは、別で、ケットシーとして新しいアカウントの取得

確かにケットシーとして、アカウントを取得して戦えば、先ほどの懸念もいくらかは解消される。また、アカウントを一からとって始めたとしてもALOはスキルポイント制なためある程度戦いに慣れ親しんだ人ならば、ニュービーでも戦える。さらに、装備もアリシャ・ルーが用意をしてくれる。
傭兵だけという条件なのでケットシーの内政や機密に関わることはないだろう。
さらに、偶然にもアスナが副アカウントで《エリカ》というキャラを使っていて、自分も今のとは違ったビルド構成で戦闘を楽しみたいと思っていた。
AGI一極、瞬発力や身のこなしに長けたケットシーならば、どれだけ加速することができるだろうか。

あとアスナ達に知られず、一人でゆっくりも羽を伸ばしたいと思う気持ちもあるのだが……

そして、交渉はは成立して、新アカウント《ライト》として、ケットシーの傭兵となることを決めた。


そして、いざアカウント作成。
スピードをより活かすため、小柄の方が好ましい。まぁ、ケットシーは小柄な種族なのであるし、容姿はランダム作成なのでどうしようもない。
そして、名前を入力して、ケットシーの領地へと降り立った。

「ホッ、今回は何も起こらなくてよかった。」

初めて、ALOにログインした時、スプリガン領に転移させられるところ、突然眼前が真っ暗に染まり、広がったのは、鬱蒼とした森で、頭から、地面に落下なんてことが起こったため、少し心配していたが杞憂に終わったために安堵の息が出た。

しかし、新たな悩みの種に頭を抱えるハメになった。


「くくくっ。にゃはははははっ。」


[8]前話 前書き [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ