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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第388話】
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は内緒だ。

 気を取り直し、打鉄用の高速機動用補助バイザーを粒子形成させ、モードの切り替えを行っていると――。


「なあヒルト、セシリア。 このバイザー、モード変えないといけないんだよな? どれがどれだか分からないんだが」


 そう俺達に訊いてくる一夏、無理もない、先週の一部授業で習ったばかりだし――俺は前以てラウラ達に聞いていたとはいえ、思い出しながらのモード設定なんだし。


「織斑さん、バイザーのモードの切り替えをハイスピードにすれば大丈夫ですわよ。 それと、ヒルトさんもですがお二人とも、各スラスターを連動監視設定にするのをお忘れなく」


 ――そうだった、セシリアに言われ、思い出した様にまた設定し始める。

 視線指定(アイ・タッチ)で再度ハイスピードモードの項目を選び、セシリアに言われた通りに連動監視設定を行い、切り替えると一瞬だが光の膜が視界全体に広がり、見ている空や中央タワー、第六アリーナ等がより鮮明に、詳細に視界に映り込む。


「お二人とも、慣れないと酔いますのでお気をつけて」

「ん、サンキュ」


 一夏は短くそう返事をすると、周囲を見渡していた。


「セシリア、助かったよ。 一回だけじゃ流石に覚えられないな……」

「うふふ、何かあればわたくしに言ってくださいな。 何せわたくしはセシリア・オルコット。 オルコット家当主にしてイギリスの代表候補生。 ……そして貴方をお慕いするお一人なのですから……」


 少し頬を染めてそう告げるセシリアに、昨日の出来事が脳裏に過ると慌てて頭を振って払拭した。

 今朝もラウラが横で寝ていたが、危うく寝てるラウラに悪戯しそうになるぐらい悶々としていた為、朝からシャワー室で欲望の塊を慰めるという事態に。

 と、山田先生がフラッグを持ち、待機してるのを確認すると俺は空へと躍り出ると、スタート地点で静止。

 スタート地点は、コースのゴール地点でもあり、ガイドビーコンの光のラインが伸びきっていた。


「ではいきますよー。  ……3・2・1・ゴー!」


 フラッグが大きく振られると同時に各種スラスターを点火、セシリア、一夏、俺の順で一気に飛翔し加速、まず一つ目のリングへと向かってコースアウトしないように飛んでいく。

 ハイパーセンサーに映し出される景色が流れていき、スタート地点にいる生徒が一気に豆粒みたいな小ささに成る程上昇していた。


『お二人とも、お先に♪』


 そう言って先行するセシリアは更に上昇して一つ目のリングを通過、二つ目と通過していき学園のモニュメントである中央タワー外周のリングを潜って進んでいく。

 最初だから順位は気にせずに――とは思えど、負けず嫌いの俺は機体制御
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