敵を貫くのは
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たきつぶしてでも」
そう言うとステルベンは嘲笑気味に笑った
「結局は他人頼りか」
「他人頼りのなにが悪い。俺は自分だけではできないことにぶち当たったとき、他人に助けを求める。巻き込みたくないとかそんな小さなプライド……いくらでも捨ててやる」
「……詭弁だ」
そういうステルベンの言葉は弱々しくなっていく
「なら、詭弁じゃないことを証明するさ。……お前を倒すことで」
「……いいだろう。俺はお前を倒した後、あの二人を殺しおまえの無力さを思い知らせてやる」
もはや、語ることは無いといった感じで話を打ち切り、エストックを構える
「……おまえの敗因を教えてやろうか」
「ほざけ!」
エストックを構え、こちらに跳びだしてくるステルベン
知ってはいたが、凄まじい剣のキレ
足場が砂場ということも重なり、時折俺にダメージが入る。だが、俺は言葉を紡ぐことをやめない
「お前は強い。それは認めよう。だがな。それは所詮個の力だ」
「……なにが言いたい」
エストックが俺の体を擦る。残りHPは二割強
光剣を振ってステルベンを下がらせる
「個の力では……よほどの実力差がなければ信頼しあった群には勝てない。お前の負けだ」
「ククッ……可笑しなことを言う。シノンはもはや戦えず、おまえは俺に手も足もでないじゃないか」
「シノンが戦えないと決め付けるなよ?」
「なに?」
眉をひそめたステルベンの体が硬直し、瞬時に後ろに跳んだ
「弾道予測線?……まさか!?」
弾が無いと思っていたシノンからの弾道予測線による攻撃(幻影の一弾)。さぞや、ステルベンは驚いただろう。反射的に回避行動をとったのがその証拠だ。シノンから見て俺とステルベンの体はほぼ一直線上にあると思う。いくらシノンが腕のいいスナイパーだとしても俺に当たる可能性が高く、ステルベンにかわされる可能性が高いこの状況で撃つわけがないと回避行動をとってから気付いたようだ
このチャンスを逃す手はない
「はっ!」
後ろに跳び、隙だらけになったステルベンに光剣を叩きつけるように一閃
だが、ステルベンも諦めてはいない
持っていたエストックを俺の手元に向けて投げた
その当たった衝撃で剣閃がブレる
結果として俺は攻撃を外した。そして、HPが一割を切った
「ククッ……結局俺の勝ちだ」
懐から既に予備のエストックを取り出していたステルベンは勝ち誇ったような声色で振りかぶり、そのエストックを持った手を撃ち抜かれた
「なっ……」
「俺に意識を向けすぎだ!」
シノンのヘカートUに弾丸が残っていたことをステルベンは知っていたはずだ。それなのにかわせなかったのは集中力を欠き、俺の策略にはまり俺に意識を向
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