敵を貫くのは
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していないので地面に転がる
「かかったな!」
倒れることを予想していて、そのまま全体重をかけて倒れこむようにして短刀を振り下ろしてくる
光剣の刃は自身を斬らないようにするため転がるときにしまってある。レオンの言った通りチャンスだろう
転がったときに握ったFN(・・)が無ければ
「なっ!?」
そりゃ驚くだろう。武器も何も使えなくなった(と思っていた)俺がいきなり銃口を向けてきたのだから
簡単な話だ。転がる位置、タイミング、銃の転がっている場所。そして、ここまでが俺の描いたシナリオ
俺は主人公のように偶然や隠されていた力なんてものはない
だから、それを補うだけの策を用意しておく。それが俺の戦い方。……最近、主にキリトのせいでできていない気もするが
向かってきたレオンに向けてFNを撃ちこむ。そして、その衝撃でスタンしたレオンを伸長した光剣で斬り裂いた
レオンの体が宙を舞い、Deadタグを浮かばせ始めたときにはもう俺はステルベンの元へ走り始めていた
「ザザ!」
「くっ……リンか!」
地面を見るとペイルライダーがDeadタグを浮かべて倒れている
剥き出しの顔はどこか誇らし気である
ステルベンは手にしていた黒い小型拳銃……黒星を懐に納める
そして改めてエストックを構える
「レオンはやられたか……」
「……あぁ……」
どうにか倒したが、体力を半分ほど持っていかれた
。あのレベルの相手との戦闘なんてソードアート・オンラインのヒースクリフの影以来だ
「ククッ……まあいい。ペイルライダーは倒したし、シノンは弾切れだ。あとは俺がお前を一騎打ちで破り二人を……殺すだけだ。無様に負けて倒れ、地に這いつくばらせて見せてやるよ。お前の大切なものが儚く散る様をな」
「どうかな……。地を這うのはお前の方じゃないか?人は守るものがある時に最大の力を発揮する。そうだろ?」
「くだらないな。人と人の繋がりなんて脆いものだ。結局、人は自分可愛さに犯罪を犯す。俺がそうだし、お前もそうだ。忘れたとは言わさないぞ?あの日、あの洞窟で三人もの人を殺したことを」
「忘れてなんかいないさ。確かにあの時、俺は躊躇なく人を殺した。それは消えることの無い罪だし、懺悔をしよう。でもな、あそこで三人を殺したことは後悔していない。殺したことで命を拾ったやつもいるんでな。残念ながら、俺にとっては守る側の命の方が重かった」
「それはただの詭弁だ」
ステルベンはそう吐き捨てた
「そうかもな」
俺は笑う。詭弁であることも理解しているから
「だが、詭弁だろうがなんだろうが、俺はそれを信じて突き進む。もし、間違っていたらキリトやシノンが止めてくれるさ。俺をた
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