【ゼロの使い魔】編
014 虚無の曜日、王都にて その2
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家だから結構な額行ってると思うわよ?」
「別にいいよ。これくらいなら男の甲斐性だ」
飛び入り参加なタバサとキュルケはワリカンにしてくれるらしいが、流石に女子相手にワリカンとかダサいのでタバサとキュルケの昼食代も俺が出す事にした。……ワリカンにしたのは良かったのだが、タバサは小さい姿に見合わず思いの外健啖家で昼食代が10エキューにも上ってしまった。
(平民1ヶ月分の給金が一気にパアとはな。……流石、貴族御用達の店だな)
資金は潤沢に有るとは云え、それを一括で──それもノータイムで払える俺も俺だが。
さて、ルイズにパイを奢ったことでルイズとの口約は果たされた。
「これからどうする?」
俺は3人に訊ねる。今は時間にして12時30分を過ぎたところ。寮に戻らなければならない時間まではまだまだ余裕があるので、手持ちぶさたと云うわけでは無いが何をするか軽く迷ってしまう。
「んー、じゃあ、サイトの居た薬屋にいってみたい」
「それは良いわね。ヴァリエールにしてはやるじゃない」
「ケンカ売ってるの? 今なら格安で買ってあげるわよ。ツェルプストー」
「はいはい、2人共そこまでだ。こんな人の往来が多いところで杖を抜こうとすんな」
ルイズとキュルケの2人は杖を抜こうてしたので俺がそれを宥める。……この一連の流れは学院でもよく有る事で、2人の小さないさかいを宥めるのもいい加減慣れたものだ。……ギーシュの話では、俺が居ないところでのルイズとキュルケはそこまで仲が悪く無いらしいのに。……解せぬ。
「………私も興味がある」
「……判った。それじゃあ案内しようか」
タバサもパッと見判り難いが、「私、気になります!」と云わんばかりの表情をしているし、連れていかない理由は特に無いので案内する事にした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「いらっしゃい。サイトから話は聞いているよ。さぁ、入った入った。……まぁ、今日は虚無の曜日で休みの日だから商売はしてないけどね」
店に入ると20歳を少し過ぎた年頃であろう銀髪の女性が──バレッタさんが俺達4人を出迎えてくれた。
「「は、はぁ……」」
キュルケとルイズはバレッタさんの入店直後のいきなりの挨拶に戸惑っている様で、困惑しているのが判る。……因みに、バレッタさんには俺の“別魅”を伝い、人を連れて来店する事は教えてある。
「皆、紹介するよ。この人はバレッタさん。俺が世話になっている人だ。まあ、仕事中はバレッタ師匠って呼んでるけど」
「おいおいサイト、もうサイトの方が腕は上なんだ。いい加減、師匠呼ばわりは止めてくれ。……おっと、自己紹介がまだだったね。サイトの紹介通り、私の名前はバレッタ。この【
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