【ゼロの使い魔】編
013 虚無の曜日、王都にて その1
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
支度しなさい!」
「はいはい。それじゃあ行こうか?」
(この気配はキュルケとタバサか……?)
俺はこそこそと近寄って来る気配を知り合いと断定し、危険な事にはならないだろうと判断してルイズと共に学院の外に出る。
……因みに、トリスタニアまでの足≠ヘ“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”で創った2人乗り出来る様な、飛竜型の魔獣≠ナ行くことした。……ルイズから魔獣≠ノついて訊ねられた時はゴーレムの類だと言って誤魔化した。
「わっ! この竜、かなり速いわね!」
「ああ。これならトリスタニアまで30分程で行けそうだな」
優雅にルイズと会話しているが、現在いる場所は地上50メートル。その地上50メートルの高度を、それまた結構な速度でトばしている。……因みに、魔術で風圧対策も万全だ。
「……本当に30分位で着いちゃったわね」
「そうだな。そろそろ高度を下げるか」
魔獣≠フ上で2、3ルイズと四方山話に花を咲かせていると、眼前に目的地である王都が見えてきて魔獣≠ヨ徐々に高度を下げるよう命令する。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あら、ヴァリエール。私と彼との語らいを邪魔しないで頂戴」
「面白い冗談ね。ツェルプストー」
「「ふふふふふふ」」
「………このパイ、美味しい」
俺とタバサは──俺は今、トリスタニアのパイが美味しいとの評判の店で修羅場の真っ只中に居た。……タバサはダメだ。既にパイに夢中だ。美味すぎたんだ。パイが。
(嗚呼、胃が痛い)
俺達4人が座って居るのは4人掛けのテーブルで、俺の目前には判りやすく「私、不機嫌よ」と云わんばかりの表情を浮かべているルイズ。俺の横にはそんなルイズを挑発するかの様に、艶やか声音ですりよって来るキュルケ。我関せずと云った感じにパイを口に入れ続けるタバサ。……どっからどう見ても修羅場で、タバサ居なかったら既に俺は退散している事だろう。
「サイトも離れなさいよ!」
「……判ったよ。……キュルケ、その手を離せ=v
「きゃっ!? 何よ今の?」
言葉の重み≠ナキュルケに俺から離れる様に命令する。キュルケはいきなり、何が起こったのかと普段では聞けないだろう、可愛らしい声を上げた。
「ぷっ、何よきゃっ!?≠チて? しかも、それをヴァリエール≠フ私に聞かれるって、どんな気持ち? ねぇ、どんな気持ち?」
当然ルイズは、家柄からしての怨敵であるツェルプストー≠フ恥態に突っ込まない理由は無く、鬼の首を獲たと云わんばかりにキュルケの事を弄りまくる。
「ルイズ、そろそろ」
「判ったわ。ツェルプストーの事も大分弄り倒したし」
「ヴァリエール、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ