暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
012 とある少女の爆弾発言と修行風景
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ュも女子寮潜入の為に着ていたローブを羽織り、すごすごと退室して往く。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「ふっふっふっふっふっ」

「はぁっはぁっはぁっはぁっ」

ギーシュが弟子入りして早い事3日目に突入して、今日も日課の朝練の一環であるジョギングで体力を作る。

(今日で3日目になるが、ギーシュも意外と頑張るモンだ……)

当初のギーシュのジョギング時の呼吸音は「はぁっはぁっはぁっはぁっ」等では無く、「ひぃっひぃっひぃっひぃっ」と云った感じで、俺も昔はああ≠セった事を思い出して懐かしい感じがした。

閑話休題。

一通りジョギングを終えると簡単な、魔法ありきの組み手に移行する。

「いくよサイト! “フラッシュ・バン”」

「甘い! 誰の作ったオリジナルスペルだと思ってる。弱点を知らないとでも思っているのか?」

ギーシュの杖先から淡い光の粒が出てうち上がるが、流石に何の工夫もしていない自分で作ったオリジナルスペルに引っ掛かる訳にはいかないので、そのままギーシュが光の粒を見ずにギーシュへと突っ込む。

「くっ!?」

「……俺の勝ちだな?」

「……ああ。参ったよ。降参だ」

俺はギーシュが降参の意を示したのをを確認すると、ギーシュの頚に当てていた杖を引っ込める。……因みに、7戦7勝0敗。それがギーシュとの今回までの戦績だ。

「よし、今日はここまで」

「ありがとうございました」

ギーシュは俺に1つ礼をすると、疲労がまだ抜けきっていないからか束無い足取りで帰って往く。……因みに時間は地球の日本での時間に当てれば、まだ早朝5時頃。……朝食まで時間まで1回寝るつもりだろうと云う事は何となく俺の実体験から想像できるので、そんなギーシュを生暖かな目で見送る。

「さて、俺のノルマを終わらせるか。……来い、“赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)”」

<呼んだか? 相棒>

「ああ、朝の訓練だ。バージョン2≠ノコンバートしてくれ」

<応っ!>

“赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)”が仰々しい装飾の籠手から、緑色の宝玉が埋め込まれたオープンフィンガーグローブへとその姿を変えた。

“赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)”のバージョン2。籠手≠そのまま防具として使うのならまだしも、デルフリンガーを振るう際には重厚な籠手が着いているとどうしてもデルフリンガーが振るい難いので、俺がドライグに無理を言って作って貰った。

『Boost!』

『Boost!』

『Boost!』

計3回の倍加で負荷を──つまりは普段かかる8倍の負荷を、俺自身への身体へ掛ける。

「よし、倍加固定=v

<応っ!>

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