【ゼロの使い魔】編
012 とある少女の爆弾発言と修行風景
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ギーシュの動きも止まった。
「……えっと? 本気≠ニ書いてマジ?」
「ええ。本気≠ニ書いてマジです。それこそ、前世から好きです」
今のユーノのセリフで確信した。俺はユーノの──円≠フいきなりのあけすけな発言に頭を抱えたくなる。……因みに、ルイズとギーシュの2人は未だに停止状態から復活していない。
(やっぱりそう≠ゥ……)
……別に円が俺の事をそういう目≠ナ見ている事は何となく気付いて居たが、男同士なのでどういうリアクションを取れば良いのか判らなかった。……なので、円の気持ちに気付かないフリをしていたが、それにケリを着ける前に俺が夭逝してしまった。
「ふふふ、どうリアクションしていいのか判らないと云う顔ですね」
「「え──」」
「あ、拙い“サイレント”」
漸く復活したルイズとギーシュが息を大きく息を吸い込み、この後がどうなるのかを容易に想像できた俺は、部屋の外に叫び声が洩れない様に2人の咆哮より先に“サイレント”の魔法を掛ける。
「「ええええぇぇぇぇぇぇぇ!!」」
一通り叫び声を上げた2人はまるで餌を待つ鯉の様に口をパクパクさせながら俺とユーノを交互に見る。
「ちょっと、ユーノ! どういう事よ!?」
「どういう事よ≠チて、こういう事ですけど」
「ちょっ、引っ付くな。ユーノ」
ユーノはルイズに見せびらかすかの様に俺の右腕に抱きつく。そうなれば、割と主張しているユーノの母性の象徴が俺の腕に当たる訳で──
「こら! ユーノはサイトから離れなさい! サイトも鼻の下を伸ばさない!」
……ユーノを女の子≠ニして意識してしまう事も無きにしも非ずなのだ。……いくらユーノが元・男とは云え。
「ふふふ、私の用事は終わりました。……ルイズ、これは忠告ですが早くサイトを囲ってしまわないと面倒な事になりますよ?」
「……判ってるわよ」
ユーノは何やら思わせ振りな言葉を残してそそくさと退室していき、ルイズもユーノの言葉に某かを感じたようで、いくらかの感情を込めてユーノのセリフに理解を示すような言葉を溢す。……あえて言うなれば、当事者であるはずの俺の意思はそこには介入していない。
因みに、残されたギーシュは去って往くユーノを見ているだけでユーノの爆弾発言のダメージから未だ回復していないようだ。
(とりあえずギーシュをどうにかしないとな)
「とりあえずギーシュ」
「な、何だい」
「俺は毎朝の様に学園の周りを走っているから、来たかったら来てみれば?」
「うん。……そうだね、そうさせて貰おうか。僕もそろそろお暇させて貰うよ。また朝食の時に会えたら」
「ああ、またな」
ギーシ
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