【ゼロの使い魔】編
010 ヴェストリ広場での決闘 その1
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ろう。その決闘を承けよう」
「ふんっ! その首を洗う時間位はあげようじゃないか。時刻は今から30分後、場所はヴェストリ広場にきたまえ」
ギーシュは吐き捨てる様に場所と時刻を俺に伝え、肩を揺らしながら囲んでいる聴衆を退かして、このアルヴィーズ食堂から退場していった。
「ちょっと! これはどういう状況よ!」
ギーシュと入れ替わるようにギーシュとの決闘に向けて気組みを練っていると、ルイズが聴衆を掻き分けながら俺の元にやって来た。……どうやら、騒ぎを聞き付け急ぎ足で来た様だ。心なしかルイズの鼻息が荒い。
「ルイズか」
とりあえず、俺がモンモランシーの香水を拾った事、ギーシュが修羅場った事、何故か俺がギーシュに決闘を吹っ掛けられた事を掻い摘まんで説明した。
「またこの使い魔は勝手な事ばかりしてっ! ……はぁ、私が行くな≠チて命令しても、どうせ行くんでしょう? ……サイトと出会ってまだ短いけどそれくらいは判るんだから」
「判ってるじゃないか。そろそろルイズに愛想を尽かされないように俺の価値を見せようか。……あ、それとルイズに頼みが有るんだが──」
俺はルイズにとある人物≠ヴェストリ広場に連れて来てもらえる様に頼み込んだ。
「……サイト、貴方って結構抜け目無いのね。……まぁ良いわ。貴方の頼みは聞いてあげる。言っておくけど、これで昨日のアレ≠ヘ貸し借りゼロなんだから」
俺の頼みを聞いてくれたルイズは、目当ての人物が居るであろう場所へツカツカと向かって行った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「諸君、決闘だ!」
――「おい、ギーシュがルイズの使い魔と決闘するらしいぜ」
――「あの平民と闘るのか!?」
ギーシュがノコノコと出てきた俺を確認すると、高らかに決闘の宣言をする。……すると、ギャラリー達もギーシュの宣言と同時に盛り上がりを見せる。
「さて、この決闘で賭ける物を決めて無かったね。……この決闘で僕が勝ったら、杖を折らせてもらう! メイジとは云え平民が杖を使っているのは貴族として許し難いのでね。……さて、腐っても君もメイジ。万が一とは云え君が勝った時の要求も聞こうじゃないか」
「……だったら、俺が勝った場合先ほどルイズに今まで≪ゼロのルイズ≫と馬鹿にしていた事を誠意≠込めて謝罪してもらおうか」
「いいだろう! なら、このコインが地面に落ちたら始まりの合図だ!」
ギーシュは懐から合図の為の銀貨を取り出し、まるで自らの勝ちを確信しているかの様に指で真上へと弾いた。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
「何よ
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