第八十七話
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か、勇敢にもここまで来ていた二人に話しかけられる。
「・・・ま、そうぼやいてても仕方ないか。それに、壊れない槍を使えばいいだけだし」
そう言いながら崎姉から霊薬を受け取って煽り、両手にゲイ・ボルグとブリューナクを構えて神をにらむ。
「ずいぶんと力技なんだな。もう少し何かないのか?」
「これもまた、神と神殺しの戦い方だろう」
「確かにそうなんだけど、こんな戦い方をしたのはまだ二回目なんだよな・・・どうにも、慣れない」
そういうわけで、俺は俺の戦い方をさせてもらうとしよう。
「我は緑の守護者。緑の監視者である。我が意に従い、その命に変化をもたらせ!」
言霊を唱えながら種を投げ、石に根を張って広がっていく。
そのまま神の行動範囲を制限し、さらに権能を使う。
「我は全ての武具を作りし者である。我はここに我が武を生み出し、使役せん!」
ついでにもう一個!
「この世の全ては我が玩具。現世の全ては我が意の中にある。その姿、その存在を我が意に従い、変幻せよ!」
言霊を唱えきると、空中から蚩尤の権能で作り出した大量の武器が降り注ぎ、さらには空気を変幻させた武器も降り注ぐ。
され、これである程度向こうの行動は制限で来た。後は・・・
「ずいぶんと姑息な手を使うな、神殺し!」
「策を練るのも一つの戦いだろ!」
「いかにも!ならば、我はそれを力を持って打ち破ろう!」
そう言いながら、神は雷鎚を振りまわして俺が作った包囲網を破壊していく。
降り注ぐ武具も、取り囲む植物も、一切の区別なく。
マズイな・・・急がないと。
「雷光を纏いて貫け、ブリューナク!」
『オウよ!世界の全てを貫いて見せようぞ!』
俺が投げたブリューナクは俺の望んだとおりに飛び、降り注ぐ武具を貫きながら神に迫り・・・雷鎚と打ち合い、ともに弾かれる。
「面妖な武具を持っておるな、神殺しよ!」
「称賛どうも!今ここに我は力を現す。人ならざる力をもちて相撲を取り、未来あるものを守り抜こう!」
「ぬぅ!?」
先ほどの委縮返しではないが、懐に入り込んで両手を打ちつける。
「我は盗人である。天上より民に火を与え、進化を支えたものである」
小声で言霊を唱えながらではあったが、怪力を発動していただけあって神をぶっ飛ばすことができた。
今回の相手は神・・・それも、あんなでかい雷鎚を振りまわす巨人だ。
当然ながら、濡れ皿の怪力の発動状態はかつてないほどに高い。
「ふぅ・・・これで、俺からも一発入れたぞ」
「・・・ははっ。ははははははは!よい、良いではないか!これぞ戦い!我れは望む位にまで到達していないが、それでもここまで心躍るとはな!」
神が高笑いしているのをにら
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